莉子は『Popteen』専属モデルとしても活躍している。2020年は『Popteen』の好きなモデルランキングで1位になり、初の単独表紙も飾った。2020年は映画デビューの年でもあり「充実していました! 本当にありがたいことです」と振り返る。「1年の終わりにその年の出来事をSNSにアップした写真で見返すのですが、毎年、去年より充実していたと思えるんです。それだけたくさんの仕事をさせていただけているということだし、自分でもそれなりに達成感を感じています。本当にうれしいことですよね」。

そして、「去年の自分を超えることを目標に頑張っている部分があります」と告白。「1年の終わりに去年のほうが楽しかったと思ったら終わりだなと(笑)。いつまでこの仕事を続けているかわからないから、きっとそういうことを思わなくなった時が辞める時かなと思っています。でも今はそういうことは思わないから辞めたいと思わないし、頑張れているし、演技も楽しいからこそ新しい発見もできている。それはファンの方々、事務所の方々、周りに支えられているからだと思います」と謙虚だ。

さらに、モデルと女優、両方の仕事をすることで見えてきたものがあると明かす。「モデルでも『Popteen』で漫画の企画があるのですが、そこで一個ずつ表情を変えなくちゃいけない時は、演技力が身につく気がしますが、ドラマや映画の撮影の環境は全然違う。モデルの現場とは違う緊張感があり、それがすごく刺激的です。やりがいもモデルは仕事が決まった瞬間に感じますが、演技は撮り終わった瞬間や、監督がOKを出した時に感じることが多いんです」。

かつて嫌々だったオーディションにも積極的に通うようになり、「今は場数を増やすことが大事です」と、冷静に自分を見つめている。「でも私、目標とか夢とかないんですよ(笑)。こういうインタビューでも『ないんです』と正直に言ってしまうのですが、それでいいかなというスタンスです」とあっけらかん。でも、青写真を描かないことには、ちゃんとした理由があった。

「目標や夢を決めちゃったら、もしもそれを達成した時に、次のものを見つけることが難しいかもしれない。それよりも目の前のことをちゃんとやることしかできない人間なので、一つ一つ片づけていきたい。そうしていたら今に至った、そういう感じなんです。今は演技が楽しくなっている時期でもあるので、一つ一つちゃんと丁寧にやっていきたいなと思っています」と語る莉子。自分の長所・短所を熟知した18歳のこれからが楽しみだ。

■莉子
2002年12月4日生まれ。神奈川県出身。ファッション誌『Popteen』の専属モデルとして活躍する一方で、2020年にABEMAのオリジナル恋愛番組『月とオオカミちゃんには騙されない』に出演し大きな話題を集める。SNSの総フォロワー数は250万を超え、『Popteen』2020年6月号で初の単独表紙を飾ったほか、同年4月、マイナビティーンズの「好きな女性インフルエンサーランキング」で第1位に輝くなど、10代女性を中心に絶大な人気を誇る。2020年には『小説の神様 君としか描けない物語』で映画デビュー。女優としても活躍の幅を広げている。

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