18年3月に『みなさん』が終了した後も、中川氏らが担当する『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』が、現在は常連に。落とし穴のほか、座ったイスごと池に発射されるドッキリや、とび箱を跳んだ先が池になっているドッキリが行われている。
『ドッキリGP』で演出を務める中川氏は「ドイツ村さんの懐の深さもありますが、おそらく旧『みなさん』スタッフと、ドイツ村さんとの間に信頼関係みたいなものができ上がっていて、何かあったらとりあえず相談してみる…という感じです」と頼れる存在に。
ただ、中川氏によると「ドイツ村でドッキリに何度もかけられた方の中には、その名前を聞くだけで若干身構えるそうですね。『…何かあるんじゃないか?』っていう(笑)。特に、ドイツ村の池に3回落ちているカンニング竹山さんなんかは、もう『ドイツ村でまともなロケなんかやるわけねえ』って思っているらしいです(笑)。それだけ、ドッキリの常連さんの中には、“ドイツ村=バラエティ”のイメージが定着しているのかもしれません(笑)」と、芸人たちの間で怪しまれるスポットになっているようだ。
■CM効果は数億円単位に
落とし穴ドッキリの事例は、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日)や、YouTuberの撮影でもあるそう。さらに、『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』(テレビ東京)では世界一の犬小屋「ドッグキャッスル」を建設し、足掛け2カ月という大プロジェクトで、そのまま園内の施設として活用されている。
最近では、『ヒルナンデス!』(日本テレビ)で、Hey! Say! JUMPの有岡大貴がお花畑を作るプロジェクトを行い、『オールスター感謝祭』(TBS)では「赤坂五丁目ミニマラソン」の代替開催地に選ばれ、有名人たちが幻想的なイルミネーションの中を疾走した。
高速道路が空いていれば東京から1時間もかからないほど近く、広大な敷地で、運営側が柔軟に対応してくれるという好条件がそろい、一躍“バラエティの聖地”に。コロナ禍で一時的にロケは減ったものの、「屋外で土地が広いので密にならず、遠方でもないので、選ばれているようです」と、最近は復調傾向にあるそうだ。
コロナ前は、毎回放送後に来園者が大きく伸び、「CMを打っていただいているようなものなので、換算すると数億円単位の露出になっていると思います」と、大きなメリットになっている。