前述の通り、Ryzen 5搭載モデルはCPU、タッチパネルの有無、バッテリ駆動時間以外は変更がないが、使い勝手についてもおさらいしておこう。キーボードのキーピッチは実測19mm前後、キーストロークは実測1.4mm前後。タッチパッドの面積は実測約120×72mmが確保されている。
アルミ合金製のボディは剛性が高く、キーボードの打鍵感、タッチパッドのクリック感は良好だ。キーサイズも「-」「^」「\」キー以外は等幅にそろえられており、快適に長文入力できるキーボードに仕上がっている。ワンプッシュでログインできる電源ボタン一体型指紋認証センサーの使い勝手もいい。
ポップアップ式のWebカメラは構図が不自然
MateBook 14 Ryzen5で最大の不満点は、ポップアップ式のWebカメラ。キーボードに内蔵することでディスプレイを狭額縁にでき、Webカメラを使わないときは物理的に隠せるのでプライバシー面でも安心だが、ビデオ会議などで下から見上げる不自然な構図となってしまう。
機構的にはユニークだし、発色もキレイだが、しっかりと目を正面に向けてビデオ通話したいのなら外付けのWebカメラを用意したほうがいい。
液晶ディスプレイは高画質
ディスプレイの色域について、カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で実測。
sRGBカバー率97.2%、AdobeRGBカバー率72.9%。DCI-P3カバー率72.7%という値が出た。輝度も高いので、鮮やかで階調豊かに画像、映像を表示可能だ。