◆Red Dead Redemption 2(グラフ49~55)
Red Dead Redemption 2
Rockstar Games
https://www.rockstargames.com/jp/games/info/reddeadredemption2
設定方法はこちらに準ずる。Quality Preset LevelはLevel 14の"Favor Quality"とした。
平均/最大/最小フレームレート(グラフ49~51)を見ると、これまた「Radeon RX 6700 XTは2K~2.5KでGeForce RTX 3070に近く、3K~4KはGeForce RTX 3060 Ti並み」という結果になっているのが判る。
これはフレームレート変動(グラフ52~55)を見てもそうで、2Kから4Kの範囲でGeForce RTX 3070とGeForce RTX 3060 Tiのフレームレート変動は明確に分離している。Radeon RX 6700 XTはこの中間に位置するが、2Kの時はGeForce RTX 3070に近いのが、解像度が上がるにつれてどんどんGeForce RTX 3060 Tiに寄ってゆくのが判る。まぁ性能としてはそんなわけでこの両者の中間、と見做すべきなのだろう。
◆Shadow of the Tomb Raider(グラフ56~62)
Shadow of the Tomb Raider
SQUARE ENIX
https://tombraider.square-enix-games.com/en-us
設定方法はこちらに準じる。QualityはMediumとした。またRay TracingもMediumにしたほか、2.5K及び4KではDLSSも有効にしている。
グラフ56~58が平均/最大/最小フレームレートであるが、こちらもRDR2と非常に似た傾向になっているのが判る。面白いのはRay Tracing有効の場合で、一番フレームレートが低いのはRadeon RX 6700 XTである事には変わりないのだが、4K以外は概ねGeForce RTX 3060 Tiと同等レベルに落ち着いている。あとこれは余談だが、Shadow of the Tomb Raiderは一応2.5KでもDLSSが有効になるのだが、フレームレートを見る限り全く効いている気がしない(前回もそんな感じだったが)。4Kでは明らかにフレームレートが持ち上がっているので意味はあると思うのだが、解像度下げた方が早くないか? という気がするのは相変わらずである。
それはともかくとしてフレームレート変動(グラフ59~62)を見ると、ここでもRDR2同様に「Radeon RX 6700 XTはGeForce RTX 3070とGeForce RTX 3060 Tiの中間に位置するが、2Kの時はGeForce RTX 3070に近いのが、解像度が上がるにつれてどんどんGeForce RTX 3060 Tiに寄ってゆく」傾向が明確に確認できる。Ray Tracingを有効にすると、どの解像度でも一番フレームレートが下がるので、Radeon RX 6700 XTでRay Tracingを有効にするのはあまりお勧めではない(多分今回のケースであれば、Ray Tracingを無効のまま描画品質を上げた方がプレイに向いていると思う)が、Ray Tracing無効のままであれば丁度中間という位置づけになるかと思う。
◆Tom Clancy's The Division 2(グラフ63~69)
Tom Clancy's The Division 2
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/division2/
設定方法はこちらの"Tom Clancy's The Division 2"に準ずる。Qualityは中とした。
平均/最大/最小フレームレート(グラフ63~65)を見ると傾向はRDR2やShadow of the Tomb Raiderに近いのだが、相違点はもう少し性能の上乗せがあることだ。Radeon RX 6700 XTは2Kでは最高速、2.5KではGeForce RTX 3070と大体同等、3K以降ではGeForce RTX 3060 Tiよりも高い程度だが、その差はどんどん近づいてゆくという感じである。
フレームレート変動(グラフ66~69)を見てもこれが確認できる。とりあえず2.5KあたりまではRadeon RX 6700 XTが最高速として良いかと思う。
◆Watch Dogs:Legion(グラフ70~72)
Watch Dogs:Legion
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/wdlegion/
2020年10月リリースのゲーム。こちらもRay Tracing及びDLSSに対応ということで、今回ラインナップに追加した。
測定方法であるが、ゲーム起動後(Photo15)、Options(Photo16)→Video(Photo17)で設定を行う。設定項目であるが、まずDisplayタブ
- Resolution:1920×1080/2560×1440/3200×1800/3840×2160
- V-Sycn:Off
- FPS Limit:Off
を設定、次にQualityタブ(Photo18)で
- DirectX:12
- Graphics Quality:High
とする(その他はデフォルト)。またメニューの一番下にRay Tracing/DLSSの項目があるので(Photo19)、利用する場合
- Ray Traced Reflections:High
- DLSS:Balanced
とする。後は画面の下にある"Run Benchmark"を押すとベンチマークが実行され、終了するとこんな感じに結果が表示される(Photo20)。ちなみにこの結果は自動で保存はされないので、明示的にRキーを押して"Save Report"を行う必要がある。
さて問題は結果だ。ログはhtmlの形で保存される(Photo21)が、フレームレート変動のログそのものは残っていないし、キャプションにも書いたがOCATが併用できない。ただこの結果のhtmlからフレームレート変動をパースすることは不可能ではないのだが、手持ちのツールでは手が出ず、パース用ソフトを自作する必要が出てきた。残念ながら今回は時間が足りないので見送りである。そんな訳で平均/最大/最小フレームレートのみをまとめてみた。
結果であるが。これまたShadow of the Tomb RaiderとMetro Exodusの合わせ技みたいな結果になった。Ray Tracing無効だと、傾向はShadow of the Tomb Raiderにかなり近い。強いて言えば2.5Kで既にGeForce RTX 3070より若干のビハインドがあるが、2Kで言えばGeForce RTX 3070と同等。3K/4KはGeForce RTX 3060 Tiと同等といったところ。こと2Kだけで言えば最小フレームレートは他のどのカードよりも高いあたり、一番Playableだと思う。一方でRay Tracingを有効にするとRadeon RX 6700 XTの性能はMetro Exodusの時なみに低迷する。正直言ってこのゲームでRay Tracingの利用は諦めた方が無難だろう。