『ホリミヤ』で、学校では明るい人気者、家では弟の面倒を見る家庭的な女の子という、応援したくなるようなキャラクターを演じているが、クールビューティーなビジュアルを生かして強い女性を演じることも多い久保田。『M 愛すべき人がいて』では、主人公アユをいじめるレッスンメートを熱演し、悪女も演じられる演技の幅に称賛の声が上がった。

『M』放送時、「悪女ポジション確立」「悪役開眼」などと評価されたが、久保田は「役として見て話題にしていただけるのは、役者としてありがたいですし、そこから名前を知っていただけることもあると思うので、うれしかったです」と反響を喜んだ。

役の幅の広さも感じたが、久保田自身は「役の幅が広がっているという実感はあまりない」と言う。「全部自分では知っている自分。もちろん、台本と向き合って作り上げていきますが、自分の中にある引き出しを開けて演じているので。例えば、悔しいという感情だったら、自分も悔しい経験はしたことがあるので、似ている感情を引っ張り出して演じています」と説明した。

また、「最近、もっと上を目指す貪欲さを忘れずに生活していきたいなと、心を改めました」と告白。納得できる演技に近づいてきたから伸びしろを感じにくくなったのかと思ったが、そうではない。

「満足する瞬間はない」と言い、「今までよりも名前を知っていただけているという実感はSNSなどを通じて感じますが、自分の実力が伸びているのかと考えたときに、自分にはもっと貪欲さが必要だなと。最近忘れかけていた感覚だと思う瞬間があります」と、貪欲にさらなる成長を目指す。

ちなみに、強い女性役のイメージがあるかもしれないが、久保田本人はとても穏やかだ。自身も「感情の起伏は激しくないですし、すごく平和主義だと思います」と言う通り、その人柄がにじみ出ている。