ロケ当日に、テレビの仕事の責任と重圧を改めて感じたという三宅氏。「1年前に僕が提出した5、6枚の紙っぺらから、1年後、たくさんの人とお金が動いて、こんなに大きく展開しているというテレビのすごさをロケ当日の朝に感じました。同時に、電波に乗って発信されると責任と重圧のある仕事で、中途半端な気持ちではできない仕事だと気が引き締まりました」と振り返った。
ちなみに、TBSでは「若手にチャンスを!」という意識が高まっているという。上田氏は「各局で若手にチャンスを与えようと、数年でその機運は高まっている感じはあります」と明かす。
三宅氏が『芸能人・神経衰弱』の企画書を提出したときには、編成局に所属していた上田氏。「今まで見たことない企画で、オリジナリティがものすごくあって面白いなと。やってみないとわからない企画ですが、若手だからこその企画だなと感じました」と三宅氏の企画を評価した。
そして、プロデューサーとして番組に関わる中で、三宅氏について「いい意味でわがままなヤツ(笑)」と感じたという。「それは演出する人間にとってはいいことで、自分のこだわりをちゃんと貫くことはすごく大事。『水曜日のダウンタウン』の藤井健太郎に少し似ているところがあるんです。自分のこだわりを持っていて、とにかく芸人さんが好きというところも似ています」と藤井氏との共通点も。
「僕たちが『三宅、こうなんじゃない?』と言っても、『僕はこう思います』とはっきり言える。それはすごく大事なことだと思います。基本的にテレビの企画は作家さんと考えて生み出しますが、『芸能人・神経衰弱』の企画は完全に0から三宅が考えているので、それも素晴らしいと思います」と評価し、「今後も期待しています」と話した。
先輩から期待を寄せられた三宅氏。「今回、ビギナーズラックというか、若手だからという勢いでやらせていただいたところもあると思いますが、企画書を出さないと通らなかったこと。考えることは好きなので、これからも2個、3個と実現できるように、『三宅の企画って面白いよね』と言ってもらえるように頑張りたいです」と意気込む。
今後、どんな番組を作っていきたいか尋ねると、「芸人さんが好きなので、芸人さんと一緒に仕事がしたいという思いがあります。そして、今はコロナでロケが制限されているので、コロナが落ち着いたら外に出て芸人さんに思いっきり暴れてもらう番組をやりたいなと。地方ロケにも興味があります。僕自身、地方出身なので、日本は広いんだぞという、東京だけではなく広い規模で番組を作れたらと思います」とやる気いっぱいに語った。
1996年7月22日生まれ、山形県出身。2019年4月入社。希望していたバラエティに配属され、2020年春より『アイ・アム・冒険少年』のADに。2021年1月5日放送の『芸能人・神経衰弱』で初企画・初演出。
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