出演タレントは、中堅世代の芸人がメイン。三宅氏は「自分が一視聴者として見ていた学生時代に憧れていた方たちに出演してもらうという喜びを感じたかったので、中堅世代の芸人さんが多くなりました」と説明する。
特に日村のことが子供の頃から大好きで、真っ先に日村をキャスティング。「『ザ・イロモネア』の日村さんがめちゃくちゃ好きで、小学生の頃に笑い転げた記憶があります。その日村さんの印象がすごく強く、企画をやるとなったときに日村さんとやりたいと思いました」
企画説明で日村と初対面を果たした三宅氏。「緊張して目が見られず、脈拍が上がるくらいドキドキしてしまって。アイドルに会っているような幸せな時間でした」と振り返り、同席していたプロデューサーの上田淳也氏も「人ってこんなに震えるのかというくらい震えていました。好きすぎて(笑)。日村さんも『久しぶりにそこまで好きって言ってくれる子に会ってうれしいわ』とおっしゃっていて、その打ち合わせから日村さんも前がかりになってくれていました」とその時の様子を明かした。
三宅氏は、『バナナマンのせっかくグルメ!!』で日本各地を訪れている日村のイメージも強くあり、ロケ企画にぴったりだと思ったという。実際、今回も日村のその才能が発揮されたようで、「圧倒的に好かれているという人気者感。コロナの制限がある中ですが、人と触れ合うロケにおいて、トゲもなく、でもお笑いも入れつつ、その塩梅が素晴らしく、日村さんさすがだなと。人と接するスペシャリストだなと感じました」と絶賛した。
もう1人のリーダー、中岡についても「すごく優しい方で、ロケでのやりとりもうまいなという印象がありました。今回もイメージ通り優しいリーダーで、お笑いも忘れていないという塩梅が、日村さん同様に素晴らしかったです」と称賛し、「この2人にリーダーを務めていただいたのは大きかったです」と感謝した。
また、ロケ後に日村が「めちゃくちゃ面白かった。もう1回やりたい」と話しているのを聞いて、感激したという三宅氏。「『芸人さんに『もう1回やってほしい』と言ってもらえたことがすごくうれしくて。しかも日村さんに言っていただけたというのは特別でした」と興奮気味に語った。
自分のやりたい企画を、自分が憧れていた芸人たちで実現した三宅氏は、番組ロゴも自分好みに。自身が好きなアパレルブランド・PUNK DRUNKERS(パンクドランカーズ)のデザイナーに番組のイメージを伝えて制作してもらった。
「『芸能人・神経衰弱』という人を探す番組で、モチーフはトランプだと説明したら、ロゴにキングとクイーンの顔を入れてくれて、目と指と足を描いて、目で探して歩いていく様子も表現してくれました。番組のイメージを伝えたらかっこよくしてくれると思っていたので安心して任せられました」