総評
調査の結果、2019年に比べて「年収が増えた」と回答したのは19.2%、「年収が減った」と回答したのは43.8%となり、「年収が減った」人の方が多い結果となった。また、「変わらない」と回答した人は37.0%で、3割以上の人は年収に変化がなかったことがわかった。
2020年の年収見込みについては、「300万円以上~400万円未満」が20.0%と、最も多い結果となり、そのあとは17.9%の「400万円以上~500万円未満」、14.2%の「200万円以上~300万円未満」と続いている。これらの結果をあわせると、「200万円〜500万円未満」の年収を見込んでいる人が全体の52.1%と、全体の約半数以上にのぼる。
また、その数は少ないながらも、「1,000万円以上~1,500万円未満」(2.6%)、「1,500万円以上~2,000万円未満」(0.5%)「2,000万円以上」(1.2%)と、1000万円以上の高額な年収を得ている人も一定数いるようだ。
年収が増えた人について、具体的な理由について見てみると、「コロナ対策を頑張ったから」という回答もあるものの、「会社の業績がよかった」、「昇進したから」など、コロナの影響は関係なく、収入が上がった人が多いことがわかる。「コロナ禍においても、会社の業績がよかったため」という声に触れると、コロナ禍でも業績の良い会社はあるのだと、少しホッとしたのも事実だ。
一方で、収入が減った人については、「コロナの影響で出勤日数が減った」「コロナ禍で残業が減った」などと、コロナ禍での働き方の変化によって、収入が下がったという声が多く見られた。また、「会社の業績悪化により解雇された」、「航空会社勤務。コロナ禍で業績が悪くなり、年収が3割カットになってしまった」など、コロナによる深刻な企業の業績悪化を訴える声も多かった。
新型コロナウイルスの感染拡大はまだまだ終息が見えず、深刻な経済への影響はしばらく続くと考えられる。現在「新しい生活様式」という言葉が私たちの日常には根付きつつあるが、その新しい生活の中でどのように経済を上向きにしていけるか、試行錯誤の日々が続きそうだ。
調査時期: 2020年11月27~12月1日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 806人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません