さて。Rakuten BIGの魅力はやはり、ディスプレイにあると感じました。タブレットほどかさばらず、手持ちで映像をみたり、ゲームを楽しんだりするにはちょうどよいサイズ感です。一方で、eSIMしか対応していないことで、使えるモバイル通信手段が実質的に楽天モバイルの自社回線に限られているのはウィークポイントといえます。

楽天モバイルエリア内にいれば(アプリ利用で)通話・データ通信し放題で月額2,980円、さらに先着300万人まで1年間無料という破格の安さは取り柄です。ただ、現時点ではエリアはやや狭く、また楽天回線以外のVoLTEが非対応だったり、サポート面の信頼性やサービスの安定性にあと一歩という印象もあります。

  • iPhone SE(右)のようなコンパクトなスマホとの2台持ちがおすすめ。サブ機として使うには実用性は十分です

私見ではありますが、この端末+回線だけをメインの通信回線として使うのは、現状ではあまりおすすめしません。このスマホの真価は、小型スマホと2台持ちした時に発揮されるでしょう。

たとえばiPhone SEを通話回線やLINEなどで使い、Rakuten BIGで動画やゲームを楽しむといった使い方をすれば、弱点を補い合って快適に運用できるはずです。工夫次第でRakuten BIGは、理想的なサブスマホとなるでしょう。

Rakuten BIGの主な仕様

  • OS:Android 10
  • CPU:Qualcomm Snapdragon 765G
  • メモリ:6GB
  • ストレージ:128GB
  • アウトカメラ:64MP + 8MP(120度広角)+ 2MP(深度)+ 2MP(マクロ)
  • インカメラ:32MP
  • ディスプレイ:6.9インチ(2,460×1,080ドット)、有機EL
  • SIM:eSIM
  • 5G:n77 / n257
  • FDD:B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 12 / 17 / 18 / 19 / 26 / 28
  • TDD:B38 / 41 / 42
  • このほかの通信:IEEE802.11a / b / g / n / ac、Bluetooth 5.1、NFCなど
  • インタフェース:USB Type-C
  • 防水防じん:○
  • おサイフケータイ(FeliCa):○
  • バッテリ容量:4,220mAh
  • 本体サイズ:174×80×9mm
  • 重さ:約227g