新製品の「タブレットmimi」や「AutoMemo」は、音声を正確にテキスト化するという「ポケトーク」で培ったテクノロジーが非常に重要です。「ポケトーク」は2017年12月に発売されましたが、11月5日に出荷台数80万台を突破。競合他社が20社以上にもなる中、35カ月連続で販売台数1位を獲得し、97%のシェアを誇っています。
コロナ禍で海外旅行に行けない今、需要が軽減しているのかと思いきや、語学学習という用途に利用されることで、需要を伸ばしていました。
11月以降のアップデートで、英語をゆっくり発音できる機能や、発音練習機能を追加。電池持ちがこれまでの2~3倍になり、新たに、ディープラーニングを用いた翻訳システム「DeepL」の翻訳エンジンを採用。翻訳精度がさらに向上するといいます。対応言語も追加され、合計82言語でコミュニケーションが可能に。2021年にはボタンを押さずにハンズフリーで翻訳できる機能も追加されるなど、ますます便利になります。
発表会ではこのほか、コロナ禍の今、需要の高い輸入ビジネスについても紹介。その1つが360度webカメラ「Meeting Owl Pro(ミーティングオウル プロ)」。会議の参加者全員を表示し、AIが話者に自動フォーカスすることで、臨場感のある会議を行うことができるという製品です。
そしてもうひとつは光の空気清浄機「モレキュル Air Mini+(モレキュル エアーミニ プラス)」。独自のPECOフィルターで、従来のHEPAフィルターの基準より1/1000まで小さな物質も除去。ウイルスやバクテリア、カビなど、大気に存在する様々な汚染物質に対応することができます。
松田社長は、「これらの2製品は当社が日本での独占販売権を獲得。いずれもコロナ禍で需要が高まっている製品です。アメリカ・シリコンバレーのパロアルトに当社のオフィスがあり、海外の優れた商品やサービスをリサーチ。今後も良い商品を日本に持ってきたいと思います」と語りました。
新製品においても、輸入ビジネスにおいても、今のニーズに合った商品で、いち早く展開できている点に注目した今回の発表会。「ポケトーク」の今後の展開にも期待したいと思います。