「AutoMemo(オートメモ)」は、話した言葉を自動でテキスト化するAIボイスレコーダー。本体に画面はありませんが、ボタンを押すだけで音声を録音。録音が終わると録音データ(.mp3)が自動でスマホアプリに届き、その内容が文字化されます。聞き返したい場所をキーワード検索できたり、文字をタップした場所から再生できるなど、ボイスレコーダーにはない便利な機能を搭載しています。
筆者はライターという職業柄、日常的にテープ起こしをしていますが、きちんとテキスト化するためには、録音時間の3倍くらいの時間が必要になります。最近では安価で利用できるAI文字起こしサービスが増え、いろいろ試してみてはいますが、テキスト化の精度において納得できるものはまだありません。
今回、「AutoMemo」を利用したところ、かなりの精度で驚きました。この「AutoMemo」のプレスリリースを読み上げ、どこまで正確に文字化するのかを試してみたのですが、やや時間を置いてスマホに届いたテキストデータは、まるでプレスリリースをコピペしたような正確さでした。誤字になったところは、言葉に詰まったり、言い直したりした部分で、むしろ自分の滑舌が悪かったのではないかと思われます。
発表会では会議メモや議事録、取材記事などの作成での利用を提案していましたが、丁寧に話すほど正しく文字化できるので、プレゼンテーションなどを行う際に、わかりやすく話す練習にも役立つと感じました。2021年には「AutoMemo」を利用していない音声データのテキスト化サービスを開始する予定という発表もあり、期待が高まります。
録音データはWi-Fiで自動的にクラウド転送され、保存件数や期間、容量なども無制限に利用できます。ただし、テキスト化するには3つの料金体系があり、ベーシックプランは毎月1時間までは無料。10時間チャージでは、1回980円で10時間のテキスト化ができ、余った分は翌月以降に繰り越せます。一方、プレミアムプランは毎月30時間までのテキスト化が月額980円。2021年6月30日まではキャンペーンで、このプレミアムプランが無料で利用できます。