――今年は「新型コロナウイルス」が世界規模で暴威をふるい、日本でも4月に「緊急事態宣言」が発令されて人々に暗い影を落としました。そんな中で佐野さんをはじめとするキャストのみなさんは、Twitterやインスタグラムで子どもたちに向け、メッセージを送ってくれました。あの動画を観た『鎧武』ファンはみな、すごく元気をもらっていると思います。動画を作り上げる経緯や裏話など、ぜひお聞かせください。
佐野:「鎧武」がTwitterのトレンドに入ったのはうれしかったよね。あのときは日本中が自宅待機を余儀なくされていて、なんとかみんなを励ましたかったんですよ。どうせやるなら『鎧武』チーム全員でメッセージを送った方が、ファンの方たちも喜んでくれるんじゃないかって思ったんです。
小林:それからすぐ、岳からLINEが来ましたね。
佐野:もともとグループLINEでつながっていたので、そこで企画を投げたんです。そうしたら、みんなが快く引き受けてくれました。
小林:最初は「じゃあ今夜の9時までに」とか言われたんで、それはちょっとムリ!だと思った(笑)。次の日なら大丈夫だよって。
佐野:みんなそうだったね(笑)。でも、あれだけ大勢のメンバーが、翌日には動画を送ってきてくれたんだから凄いよね。普段から連絡を取り合っている『鎧武』チームじゃないと、あんなにフットワーク軽くできないかも。
小林:編集してまとめてくれたのは岳なので、僕も含めてみんなは自分の動画しか知らないんですよ。それぞれがどんなネタで来るのかわからないですから、見ているとすごくおもしろくて、メッセージを送る側の僕らも勇気づけられました。
佐野:あそこまで大きな反響が返って来るとは思っていなくて、とてもうれしかったですね。あのときは誰もが外出ができにくい状況の中で、それでも自分たちには独自のやり方で多くの人たちに"発信"できるものがあった。『鎧武』をやっていて本当によかったなって、心から思いました。僕にとって大切な宝物のひとつです。『鎧武』チームとして作り上げたものを、あそこまでファンの方々が盛り上げてくださって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも『仮面ライダー鎧武』という作品を愛し続けてくだされば、こんなにうれしいことはありません。
(C)石森プロ・東映