続いて初心者向け講座「みおふぉん教室」では、同社コンシューマサービス部の長野秀太郎氏から、「端末トーク2020 〜スマホだけじゃないIIJmio」と題した端末周りの解説が。

IIJmioが扱う端末数は2019年で26種類、2020年も新型コロナで市場が混乱する中、20種類近くをすでに発表している。特に今年はMVNOでいち早くシャオミの端末を扱い始めたり、要望の多かったソニーのSIMフリー版Xperiaの取扱いを始めただけでなく、スマートフォン以外に、スマートウォッチやノートPCといったデバイスも扱いを始めている。

こうした非スマホデバイスの扱いを開始した件については、スマホメーカーが非スマホデバイスに力を入れ始めただけでなく、新型コロナによる生活様式の変化により、固定デバイスの需要が伸びていることも大きな要因の一つだという。現在はノートPC、スマートウォッチ、Wi-Fiルーター、Google Nestシリーズ、ワイヤレスイヤホンなどがラインナップに入っており、10月15日には新しいノートPCとしてASUSやNEC、HPから1〜2機種を、またネコリコのホームIoTデバイスの取り扱いを追加した。今後も非スマートフォン製品の取扱拡大が期待される。

  • ちなみに永野氏のイチオシは、シャオミの「Redmi Note S9」とのこと。確かにコストパフォーマンスが光る一台だ

ところで、米中の政治・貿易摩擦による影響が大きいファーウェイ製端末については、現在販売されている端末も、Google Playストアを含めた「Google Mobile Service」(GMS)が使えないのがネックになっているが、アプリ周りについてはファーウェイ自体がアプリを配布する「Huawei Mobile Service」(HMS)を利用することで、ある程度カバーできることが紹介された。

  • HMSはアプリの充実度がまだまだ低い。アプリケーションパッケージ(APK)ファイルを自分で用意できるユーザーならあまり影響はないかもしれないが、初心者にはまだまだ辛い

もっとも、HMSはGMSより選択肢が少なく、また決済サービスの対応が少ないため、ソーシャルゲームなどは無課金でやるしかないものもあるようだ。あくまで筆者個人の感想だが、現状ではカメラなどハードウェア的な魅力はあるものの、自分でアプリのインストールからセキュリティ向上なども行える上級ユーザー向けという感は否めない(IIJmioのユーザーであれば大半が合致してしまうのかもしれないが…)。