機械獣を「狩る」シナリオは無限大!

『Horizon Zero Dawn』で最もおもしろい要素、それは何といっても自由度の高い「狩り」でしょう。機械獣の動きを分析し、戦術を練り、弓で破壊すればすっかりハンターになった気分です。

狩りの初めには「フォーカス」という機械を使って機械獣を観察し、戦う方法を考えます。フォーカスは機械獣の歩行ルートや弱点が分かるデバイスです。

動物らしく野性的にふるまう機械獣たちですが、あくまで彼らは機械なので、ふつうは決まったルートしか移動しません。このルート上に罠をしかけたり、気づかれない間に「サイレントストライク」というスキルで強烈な一撃を食らわせることもできます。

背の高い草の中に隠れるとステルス状態になり、機械獣に見つかりません。見つかってしまうと機械獣は凶暴化し、ルートを無視して襲いかかってきます。

  • Horizon Zero Dawn

    矢印で表されている機械獣の歩行ルート

フォーカスを通して機械獣を見ると黄色で表示される部位が、機械獣の弱点です。弱点は小さく、狙いにくい場所にあることもしばしばですが、破壊すれば大ダメージを与えられます。

動力源や胴体など、1匹の機械獣に対して複数の弱点があることが多いです。しかも、その弱点ごとに「弱点属性」が決まっています。動力源は火属性の武器に弱く、胴体は雷属性の武器に弱い、といった具合です。

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    ブロードヘッドという機械獣の弱点は、背中にあるブレイズキャニスター。火属性の攻撃に弱いことが分かる

武器ごとに属性が違うため、たった1匹の機械獣に対してもあらゆる武器を使う必要があります。弓・槍からショットガンのような「ラトラー」、グレネードを放つ「スリング」など、多彩な武器を組み合わせて戦いましょう。

遠距離武器・罠を使ったスマートな戦い、近接武器を使った荒々しい戦いのどちらも楽しめることが魅力。機械獣は体力が減ると動きが鈍くなります。遠くから弓や罠で体力を削り、弱ってきたところで一気に槍で叩く、といった緩急のある狩りが楽しめます。

機械獣をハッキングし味方にする「オーバーライド」という技を使えば、さらに戦術の幅が広がります。機械獣同士を戦わせたり、味方の機械獣に乗りながら狩りをしたりといったプレイが可能です。

  • Horizon Zero Dawn

    ゲーム序盤で手に入る「カージャ族の狩人の弓」。通常の弓のほかに、火矢が使える

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    機械獣に気づかれていなければオーバーライドできる

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    機械獣に乗って狩り! ハンター気分は最高潮に

このように、『Horizon Zero Dawn』の狩りはプレイヤーの数だけ戦術があるので、試したいことが尽きないでしょう。ゲームを進めるとより大きく凶暴な機械獣が登場しますが、試行錯誤して倒せたときの達成感はたまりません。まさしくハンターとしての成長を感じます。

マウス操作と弓の相性は抜群! PC版ならではの機能

PC版発売にあたって、キーボード&マウス操作・ウルトラワイドモニター対応・視野角調整といった新機能が追加されました。

筆者はコントローラー操作のほうが慣れているのですが、実際プレイしてみると、マウスのほうが機械獣の弱点を狙いやすく、小さな弱点を弓で射抜くような、繊細なエイムができました。

一方、コントローラー操作で残念だったことが。ABXYボタンのコントローラーを使うと、Bボタンで「決定」になってしまうのです。ゲーム内のボタン配置設定からは変えられません。売りたくない資源を売ってしまうなどと、慣れるまでにトラブルが多発……。今後のパッチで修正されることに期待です。

  • Horizon Zero Dawn

    右下を見ると、Bボタンで「選択」になっている

また、PC版では視野角調整の恩恵が大きいと感じました。死角から機械獣の群れが襲いかかってくる場合があるので、常に狩場全体を把握しておきたいからです。視野角を広めにするだけで、より安心して狩りができます。

  • Horizon Zero Dawn

    視野角80

  • Horizon Zero Dawn

    視野角100

PC版には照明や光の反射の改良、プレイヤーの動きに足元の葉っぱが反応するようになるといった、こまやかなアップデートも。PS4/PS4 Pro版発売時でも話題になったフォトモードで、よりリアルになった『Horizon Zero Dawn』の世界を撮影できます。

  • Horizon Zero Dawn

    筆者お気に入りの1枚。被写体深度の調節、フィルター、時間調節などが可能