受かる自己PRのポイント
採用応募書類に自己PRを書く理由がわかったところで、実際に内定獲得に近づけるような自己PRの具体的な作成ポイントについてみていきましょう。
■オリジナリティがある
自己PRには「オリジナリティ」が必要です。
オリジナリティがない自己PRは採用担当者の目にとまりにくいだけでなく、「どの企業でも使い回ししているのでは? 」と思われてしまいます。
オリジナリティを出す――というと難しく感じるかもしれませんが、単純な話です。自分の強みについて、実体験を元に、しっかりと自分の言葉で説明をすれば、そこにはオリジナリティが生まれます。エピソード自体は人と似たようなものであったとしても、そこに関わる人や、途中で起こったハプニング、経験の中で得た知見や獲得した価値観まで同じことはありません。
何も「カンボジアで学校建設に携わった」「クラウドファンディングを募って、インドの女性権利保全のための活動に取り組んだ」などといった目立つ経験だけが、“オリジナリティのあるエピソード”ではありません。
「10キロ体重を落とすために、ダイエットを計画的に実施した。リバウンドをしないためにこのような工夫をした」という、日常に則したような話であっても、それがあなたの強みをしっかりとアピールできるエピソードであれば、それでよいのです。
■企業が求める能力・人物像であることがアピールされている
自己PRに書く自分の強みや特徴は、企業が求める能力・人物像と合致させることを意識しましょう。
企業がどんな人を求めているかを理解した上で、アピールすべきポイントを自己PRへまとめていきます。企業によって求める能力や人物像は異なるため、応募先企業によって自己PRも変える必要があります。
課題発見力や課題解決力、目標達成力、リーダーシップ、チャレンジ精神、コミュニケーション力などは多くの企業で求められる力です。また、持続力や突破力、観察力、責任感の高さなどを求める企業も多いでしょう。企業や業界によって、求める人材像や能力は異なります。
そのため、自己PRを作成する際には、応募先の採用ホームページなどから、企業が求める能力や人物像を確認しておきましょう。
■数字などを使って、客観性を持たせる
自己PRは数字などを使って、具体的にわかるようにまとめることが効果的です。
これは自己PRに限ったことではありませんが、数字など客観的な判断材料となる要素を組み込むことで、説得力が増します。
また、自己PRに数値を入れる際には「比較」を意識することも効果的です。目標に対する結果の比較、施策前と施策後に得られた数値の比較などを入れることで、得られた変化やプロセス、結果がわかりやすくなります。