――今回、声優をやってみて何か学べたことはありましたか?
昴生:僕は会社に標準語の演技は無理やと言ってたんですが、(上白石)萌音ちゃんから「いい感じでしたよ」と言われたので、今後はOKを出そうと思ったんですが、周囲の人に話したらそんなに反応がよろしくないので、やっぱりNGかなと。今回は可愛いトロールだったので良かったけど、やっぱり関西弁がいいなと思いました。
亜生:僕が演じたクラウド・ガイは、あまりキャラが強くなく、普通にしゃべる感じだったので、この先、自分の地でも声優の仕事がもらえるように頑張っていきたいなと。また、今後は、俳優としてもやらせてもらおうかと。
昴生:今日はこういうボケのスタンスでやってるんですが、全然ハマってないな(苦笑)。
亜生:自分的にもハマってないけど、これしか考えてきてないので(笑)。
――お互いの声については、どう思っていますか?
昴生:おとんも含め、僕ら兄弟の声は、めっちゃ似てると言われるんです。家でおかんの友達からの電話を取って、おとんと間違われたり、亜生の友達からタメ口でしゃべられたりするので。なおさら、なんで『ライオン・キング』は俺であかんかったんやろと。
亜生:それは見た目やないですか?
昴生:めっちゃハッキリ言うな。
――昴生さんのほうが声に勢いがあるからか、トークを聞いていると違うように感じていました。
昴生:僕がずっとワーッと言っていく感じですが、実はガヤを言っているのは亜生のほうです。でも、声質が似ているから、僕が言ってると思われてしまう。口を滑らしていらんことを言うのは亜生なんですけど、僕の発言だと勘違いされて奥さんから「あんたまた、こんなん言ってたな」と叱られるので、めっちゃ損してます。
――似ている声でコンビとしてプラスだなと感じることは?
亜生:やっぱり兄弟って不思議なもんで、突然合ったりするんです。思っていることが一緒で思っている言葉も一緒なので、パーンって重なることが多々あります。そして、同じような声だから聞き心地いいというのはあるかもしれません。
――兄弟ならではのあうんの呼吸と声ですね。
昴生:あるかもしれないですね。
亜生:わかりますもん。お互い何を考えているか。
――性格は、お二人違う印象ですが。
昴生:兄弟なので、親はやっぱり長男の僕を頼りにしているところはすごくあります。亜生は末っ子気質で頼りないので。スケジュールも自分で管理できません。
亜生:僕は自分で何もできんくせに、ほっといてほしいタイプ。一番面倒くさいタイプです。
昴生:今日も途中休憩で、「アイスコーヒーなかったら取材受けへん」と言い出して。
亜生:ここ、ハーゲンダッツも用意してくれなかったんで。
昴生:おい! ボケをボケで受けたらあかんて(笑)。ほんまやと思われるから。こういうカバーを僕がせなあかんので、じゃまくさいんです(笑)
――なるほど(笑)。昴生さんがいつもカバーされているわけですね。
亜生:僕のことを全部カバーしてくれるので、相方がお兄ちゃんで良かったなと。ほかの芸人さんが「え? なに、言ってるの?」というようなことも、お兄ちゃんがわかって、ツッコんでくれるので、ありがたいです。