これから初めてのApple Watchに挑戦するなら「SE」も捨てがたい
Apple Watch SEは、最もベーシックなアルミニウムケース/40mmサイズのGPSモデルの価格がSeries 6よりも13,000円ほど安価です。3万円台前半で購入できるコストパフォーマンスの高いApple Watchです。
2019年モデルのSeries 5と同じワイドな表示のRetinaディスプレイを採用していますが、常時表示には対応していません。常時表示ディスプレイは、一度それに慣れてしまうと離れがたい機能ですが、初めてApple Watchを使う人ならばさほど気にならないかもしれません。
50m耐水性能にコンパス、転倒検出、高心拍数と低心拍数の通知など、スポーツウォッチ、ヘルスケアデバイスとしてApple Watchに期待したい機能はSEにもすべてそろっています。
ただ、Series 6のスペックをよく見直してみると、空間認識のための超広帯域無線チップ「U1」がSeries 6だけに搭載されています。iPhone 11シリーズに初めて空間認識のためのチップとして搭載され、AirDropによるファイル共有の精度を高めるために役立っているU1チップが、どうしてApple Watchにも搭載されたのでしょうか。
アップルのサイトを見ても、まだその役割については何も語られていません。もしかすると、年内の発売が確実視されている新しいiPhoneや、まったく新しいデバイスと連携して何か特別な機能が使えるようになるのかもしれません。とても気になるので、筆者はSeries 6を買うことにしました。
2万円で買える「Series 3」と「SE」、いま買うならどちらがいい?
2017年に発売された「Apple Watch Series 3」のGPSモデルは販売が継続されることになりました。ケースは、カラバリがシルバーとスペースグレイ、サイズが44mmと40mmから選べます。価格は19,800円(税別)からと、とても手ごろな価格になっています。
ハードウェア的には、ディスプレイの専有面積がSeries 6/SEよりも30%狭い旧デザインだったり、機能を比べるとやはり制約される部分があります。
最新のwatchOS 7にも対応していますが、watchOS 7の新しい文字盤で使えるものは「アーティスト」だけ。ほかの新しい文字盤は、ディスプレイの広いSeries 4以降のモデルから使えるものになっています。Series 3は、watchOS 7の新機能である文字盤共有で友人が新しい文字盤をベースにカスタマイズしたデータを受け取ることもできません。
2020年モデルのSeries 6とSEが出そろった今となっては、初めてのApple Watchを買うならば1万円アップになりますが頑張ってSEを手に入れて、watchOS 7の体験をApple Watchのユーザー仲間と一緒に満喫することをおすすめします。