実際に家計簿を書いてみよう
手書き家計簿を自作する際には、非常にシンプルなもので十分です。書き込む情報が多いと、途中で挫折する原因となりますので、項目は4~8項目程度に絞ります。
一番左端に日付を、右端に小計と残高を記入する欄を設けます。
■手書き家計簿 作成例
日付 | 食費 | 日用品費 | 娯楽費 | 特別費 | 支出合計 | 残高 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
8/1 | 780 | 1,320 | 2,100 | 147,890 | |||
8/2 | 1,200 | 1,100 | 12,200 | 135,690 | |||
8/3 | 2,000 | 3,000 | 5,100 | 130,690 |
項目の分け方
項目が多すぎるとかえって管理が難しくなりますので、項目選びは大切です。食費に日用品費、医療費、交通費、通信費、娯楽費、美容費、衣服費……と、つい細かく分けたくなりますが、シンプルにまとめるためには、1カ月に1~2回しか使わない項目は、あえて設ける必要はありません。趣味や友達との外出に使ったお金なら「娯楽費」に、交通や美容、衣服、医療などにかかったお金なら「特別費」にまとめてしまってもいいでしょう。
一見、管理しづらく思えますが、なかなか使わない項目が並ぶ家計簿よりも、すっきりと整理されて理解しやすくなります。 項目を一度決めたら、同じ支出の場合は同じ項目で記入するようにしましょう。
日付ごとに使用分を記載する
項目立てができたら、あとは日ごとに使った各項目の総額を記入していくだけです。支出計と残高も記入するのがベストですが、面倒な場合は省略しても構いません。
なお、クレジットカードや電子マネーは、引き落とし日ではなく、支払った段階で支出として記載するのがおすすめです。 家計簿を支払った日で管理すると、いつ、何をいくらで購入したのか、モノとお金物の動きがわかるので、その月内にどのくらい使ったかを管理できます。たとえ引き落とされる日が先でも、毎月の使えるお金の幅を管理していれば、使いすぎを防げます。
クレジットカードでの支払いは、手元の現金がすぐには減らないため、使った気がしないかもしれませんが、引き落とし日の残高不足を避けるため、使った分のお金はしっかりとっておくようにしましょう。
月末に集計する
毎月末には、各項目の合計と1カ月の支出合計を計算し、家計を振り返ります。振り返るときのポイントは、「何にお金を使ったか」「無駄遣いはなかったか」「予算内に収まっているか」「前月と比較してどうだったか」「貯蓄合計は今月いくらになったか」です。気がついたことや反省点があればメモしておいて、次の月に活かしましょう。また、貯蓄金額が毎月増えることを実感して、モチベーションを上げることも大切です。
家計簿は生活スタイルに合わせて定期的な見直しを
家計簿は、一度書き方を決めたとしても、ずっと同じでなくても構いません。例えば、お子さんが生まれたのであれば、項目に「子供」を追加してみてもいいでしょう。また、手書きの家計簿でお金を管理することを身につけたとしても、銀行口座や決済サービスを家計簿に連携させるために、途中からアプリの家計簿に切り替えてしまっても構いません。
生活スタイルに合わせて、家計簿の内容を定期的に見直すことも大切ですが、家計簿の書き方についても見直すことが大切です。家計簿を負担なく続けられて、目標達成に役立つ方法を、自分なりに探してみてください。