第3話では、突然の“直樹呼び”も話題に。黒崎が「これ直樹のよね?」と発すると、SNS上では「いつの間に直樹呼びになったの?」「直樹呼び最高」「可愛すぎる」「さらにパワーアップしてる」と大反響を呼んだ。

愛之助は「いきなり『直樹』ですからね。監督から『直樹って呼んじゃいますか! ここで直樹と呼べるのは奥さんの花と黒崎しかいない』とご提案いただいて。『よっぽど直樹に対する愛が深いんですね?』と聞いたら、『その通りです』とおっしゃって、やはり嫌よ嫌よも好きのうち、敵対しながらもお互い尊敬している関係で、ほのかな恋心のようなものもあるのかなと思いながら」と、“直樹呼び”誕生の裏側を告白。

最初どれくらいのレベルで黒崎を演じたらいいか悩んだという愛之助だが、“直樹呼び”が決まったことで、「それならかなりのギアが入った登場しかない」と本作での黒崎の演技が固まったという。

「『ただ検査官として来たのではなく、愛を持って』と監督がおっしゃるので、愛情いっぱいにやらせていただきました! いきなりトップギアに近い勢いでの登場だったので、みなさん『黒崎がパワーアップして帰ってきた!』とおっしゃってくださって」とうれしそうに話す愛之助。敵対しつつも尊敬の思いがある、その愛を表現するには“直樹呼び”は最高のフレーズだったに違いない。

第6話で半沢と再会したシーンでも、「あなた、いたの! おかげで、ファイトマンマンよ!」とエンジン全開。ウインクも仕掛けて注目を集めた。

監督との現場でのやりとりのなかで、次々と新しいフレーズが誕生しているそうで、「それが『半沢直樹』という芝居の面白いところであり、生きた役が作れるのは役者としても非常に演じがいがあり、楽しいです」と充実した表情。「台詞1つにしろ、上から言ったり下から言ったり。監督から何パターンも求められるので、いろんなパターンで直樹を攻めています」と楽しそう。

福澤監督から「こんな風に演じてほしい」とイメージを伝えられ、それに応える場面もあるそうで、「台本には書いてない行間を埋めていくという生きた芝居は非常に楽しい。連鎖的に芝居が流れているようにつながる面白さがあり、本当に福澤監督はすごいなと思います」と福澤監督とのドラマ作りの楽しさを語った。