毎日の私たちの暮らしに電気は欠かせません。そうなると、気になるのが電気代。季節ごとの我が家のおおよその電気代は把握していても、具体的に電気代がどのように計算されているのかまでを理解している人となると、そんなに多くはないはずです。
本稿では電気代の計算方法をわかりやすく紹介します。ぜひとも節約や節電に役立ててみてください。
電気代の計算方法とは?
電気代は基本料金+電力量料金の合計で求められる
電気代は基本料金と使った分だけかかる電力量料金の合計によって算出できます。そのため、電気代の計算は、契約している電力会社の基本料金を確認するところから始まります。基本料金の読み方については、後述しているためご確認ください。
次に、電気量料金の計算の方法を解説します。
1:電力量(Wh)を算出
消費電力(W)×時間(h)=電力量(Wh)
2:WhをkWhに換算
電力量はkWhで計算するため、WhをkWhに換算します。
Wh÷1,000=kWh
3:使用した電気量料金の算出
kWh×契約プランの1kWhあたりの電力量料金で、使用した電気量料金を算出します。
kWh×1kWhあたりの電力量料金=使用した電気量料金
電気量料金の計算に必要な知識
家電にかかる電気量料金を知るためには、電気代の計算方法と、計算に必要な数字の求め方を知る必要があります。
家電の電気代を調べるときに使う単位には、「W(ワット)」や「kW(キロワット)」「Wh(ワットアワー)」 があります。
・W…電力家電の消費電力を示す単位
・kW…Wに1,000を掛けたものであり、1kWは1,000W
・Wh…1時間あたりに消費される電気の量
また、下記要領でも使用した電気量料金が計算できます。
消費電力がWで表示されている場合
W÷1,000×一日の使用時間(h)×1kWhあたりの電力量料金=使用した電気量料金
消費電力がWhで表示されている場合
Wh÷1,000×1kWhあたりの電力量料金=使用した電気量料金
消費電力がkWで表示されている場合
kW×一日の使用時間(h)×1kWhあたりの電力量料金=使用した電気量料金
カレーライスを作るのにかかる電気量料金は?
例えば、カレーライスを調理する際にかかる電気代は、下記のように計算することができます。
1:ご飯を炊く(30分)
1kW×(30分÷60)×30円=15円
2:IHクッキングヒーターでカレーの具材を炒める(5分)
2kW×(5分÷60)×30円=5円
3:水を加え煮込む(20分)
3kW×(20分÷60)×30円=30円
4:カレールウを入れて煮込む(10分)
3kW×(10分÷60)×30円=15円
カレーライスを作るのに使った電気量料金の合計は、65円となります。
※わかりやすく、1kWhあたりの電力量料金を30円として計算しています。
家電ごとの電気料金。一番電気料金がかかるのはエアコン
電気料金は使った分だけ計上されるため、使えば使うほど電気代も高くなります。電気を使う家電には、冷蔵庫や洗濯機、テレビ、パソコン、扇風機、電子レンジ、ドライヤーなど、さまざまな種類があります。それぞれどのくらい電気料金がかかるのか、目安を紹介します。
下記表は、家電を1時間使用した際の電気料金になります。
家電の種類 | 電気料金 | 消費電力 |
冷蔵庫 | 約8円 | 300W |
洗濯機 | 約14円 | 500W |
テレビ | 約8円 | 300W |
ノートパソコン | 約3円 | 120W) |
扇風機 | 約2円 | 50W) |
電子レンジ | 約24円 | 600W |
ドライヤー | 約32円 | 1,200W |
エアコン | 約54円 | 2,000W |
このように、消費電力が大きいほど電気料金は値上がりします。