クラウドファンディングを活用して念願の入場曲を制作

――現在実施されているクラウドファンディングのプロジェクト「【プロレスラー松本都】夢だった初オリジナル入場曲を制作したい! 「みやここ大作戦」について教えてください。

都:オリジナルの入場テーマ曲を作ってもらうのはずっと夢だったんですけど、外出自粛で家にいたときに、「もっとやりたいことを我慢しないでやっておけばよかったなって思ったんです。海外に行って自分で試合を探して出たりすればよかったし、もっと色々やっておけばよかったってすごく後悔したんですよ。それで、今やれることでやらないと後悔しそうなことってなんだろう? って考えたときに、やっぱり入場テーマ曲かなって。それで我慢しないで、曲作りをお願いしたい第一希望の方にお願いしてみようって、オファーしました。

  • ずっと夢だったオリジナルの入場テーマ曲の制作が進んでいることを、とても嬉しそうに話す松本さん

――その第一希望の方が、ロックバンド「Wienners」のギター・ヴォーカル、玉屋2060%さんということですね。

都:そうです! うれしいんです、本当に。もう、ヤバいです、ヤバい。

――玉屋さんの名前が出たとたんにめちゃくちゃテンションが上がった感じですけど(笑)。

都:いやもう本当に、神なんですよ、神! もともと面識はなかったんですけど、去年「やついフェス」でWiennersのライブを観たら、楽しすぎて。打ち上げでご挨拶させてもらったのが初対面でした。入場曲って、レスラーもお客さんもドカンッとテンションを上げるものだから、これはもう玉屋さんしかいないだろうってずっと思っていて。去年、一度オファーさせてもらっていたんですけど、そのときはツアーとかのタイミングもあって実現に至らなくて。今回改めてオファーして、作ってもらえることになったんです。本当、執念で(笑)。

――どんな曲になりそうですか?

都:(声を大にして)デモが来たんですけど、ヤバいんですよ! ! 玉屋さんはイメージをたくさん聞いてくださったんですけど、私はギラギラしたピンクの感じとか、サイケデリックだけどちょっと可愛くて、アゲアゲでグッとくる感じとか、抽象的に言ったんですけど、全部それが入っていて。でもマニアックじゃなくて、キャッチーでA面で、もう最高(笑)。これは私1人が出すにはもったいなさすぎる。Wiennersとかでんぱ組.incのシングルレベルですよ。シングル切れますよ、セルフカバーしてほしい。ヤバい! !

――落ち着いてください(笑)。セルフカバーって、入場曲だからインストじゃないんですか?

都:いや、歌入りでお願いしました。キーワードとかも50個ぐらい言ったんですけど、それもほとんど入っていて。本当にすごいんですよ。私は音楽的には全然無名ですけど、そういう人間にもこんなに全力で来てくれるんだなって、感動しました。まだ3割ぐらいのデモらしいんですけど(8月中旬時点)、でも、玉屋さんの仮歌も最高だし、このままCDに出来ると思うぐらい最高、本当にヤバいです。

――そこまで最高だと、入場するときに流れたらなかなかリングに上がれないのでは?

都:そうなんですよ、全部丸々聴いて欲しいですからね(笑)。正直、私レベルが玉屋さんに曲を書いてもらうなんて、奇跡的で。でもコロナ禍のこういう状況だからこそ、大逆転で引き受けてくださったというのもあったと思うんです。そういうのを見て、コロナ禍だからって色々諦めないで、自分も新しいことややりたかったことをやろうと思ってくれたら、うれしいです。