5Gを活かすにはエッジコンピューティングが肝

5G×インターネットの技術において、山田氏がまず強調したのは『エッジコンピューティング』についてでした。というのも、超高速モバイルネットワークが売りの5Gですが、その技術が活きるのは、あくまで我々の手持ちの5Gスマホと5G基地局を結ぶ区間だけ。基地局から先の通信速度が遅いのでは5Gの性能を活かせません。

そこで、従来ならインターネットを通じてクラウドで済ませていたデータ解析などの重い処理を、ソフトバンクのモバイル網内で済ませてしまおうという考えかたがエッジコンピューティングです。

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    スマホと基地局の間が5Gで高速化されても、その先でトラフィックの処理に時間がかかってしまうのでは、意味がありません

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    ユーザーに近い場所(ソフトバンクのモバイル網内)で重い処理を済ませることで、快適な5Gサービスを実現

身近なユースケースとして、スマホゲームが挙げられそうです。昨今、高精細なグラフィクスと複雑な動きを要求するゲームが増えていますね。ゲームで遊ぶ立場からすれば、わずかな遅延も生じてほしくはありません。けれど(大きなゲーム機でなく)スマホでプレイしたい。そんなワガママを、エッジコンピューティングが解決します。リッチなクラウドゲームだって、手持ちのスマホで気軽に楽しめるというわけです。

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    エッジコンピューティングがあれば、高負荷なゲームもスマホでスイスイ楽しめます

なおソフトバンクでは、新サービス「5G LAB」にてAR SQUARE、VR SQUARE、FR SQUARE、GAME SQUAREの4カテゴリからユニークなコンテンツを配信中です。

スマホゲームの例は、GAME SQUAREのクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW Powered by SoftBank」で実現しています。ソフトバンクではデータセンターにNVIDIAのサーバー群を備えており、スマホの電波が届くエリアであれば、いつでもどこでも快適にゲームを楽しむことが可能。これら5G LABの各サービスは3月27日からスタートしているので、すでに利用中のユーザーも多いかも知れませんね。

同様の技術を使ったものとして、講談社VRアイドル「Hop Step Sing!」の音楽ライブを双方向のインタラクションを通じて楽しめる「XR Live」や、部屋の空気の流れをシミュレーションした「Digital ART」の取り組みも公開されました。

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    AR SQUAREにおけるコンテンツ例。画面の中のアイドルと一緒に踊ったり、ハイタッチしたりと、楽しみかたは自由

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    講談社VRアイドル「Hop Step Sing!」によるXR Live。手元のスマホをタップして応援すれば、壇上のアイドルに変化が起きるという趣向です

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    Digital ART。粒子の流れを高精細表示し、スマホでインタラクティブに操作できるのが特徴