いつも身に着けているApple Watchだからこそ活きる?Siri外国語翻訳
最後に、watchOS 7に新しく搭載されるSiriによる翻訳機能を紹介したいと思います。
今はコロナ禍の影響により、街を歩いていても日本を旅する外国人観光客の方々に道を聞かれることも減りましたが、Apple Watchが翻訳機になってくれれば、不意に外国語会話が求められる場面に遭遇してもうろたえずに済みそうです。
Apple Watchの外国語翻訳はSiriと連係しています。Hey Siriでアシスタントを呼び出してから「○○語で『△△』はどういうの?」と話しかけ、答えを内蔵スピーカーで再生して相手にも聞いてもらうという仕組みです。パブリックベータで試したところ、日本語から英語への単語・短文の翻訳ができました。正式リリースの際は10カ国の言語に対応するそうです。もう少し長いフレーズも翻訳できるようになると嬉しいですが、秋以降の本番にどうなるか楽しみです。
翻訳機能を使うためには、Apple Watchをネットワークにつなぐ必要があります。セルラーモデルのApple Watchならば、iPhoneを持たずに近所まで買い出しに出かけている間に外国語で話しかけられても安心です。スマホよりも肌身離さず、手首に装着しているApple Watchのメリットが活かせそうです。
次期Apple Watchは「バッテリー強化」と「小型化」に注目
今回は、取材を意識してwatchOS 7のパブリックベータ版の新機能をあれこれ試しましたが、仕事を抜きに考えても、watchOS 7ではこれまで以上にApple Watchに触れたり画面を見る機会が増えるように思います。特に、睡眠や手洗いなどアプリが追加されたことで、ユーザーとApple Watchの関係はさらに親密なものになりそうです。
こうなると、今まで特に心配しなかった内蔵バッテリーの連続駆動時間がもう少し延びてほしいと感じるようになってきました。寝ている間もApple Watchを身に着けることに慣れていない人は、睡眠アプリは本格的に使いたいけれど、もう少しサイズの小さなApple Watchを使いたいと思うかもしれません。
もしかすると、アップルはそれぞれの期待に対する回答を、次の新しいApple Watchで用意しているかもしれません。秋のwatchOS 7の正式リリースを楽しみに待ちましょう。