どちらが大きい? NISA/つみたてNISAとiDeCoのメリット

NISA/つみたてNISA以外にも、税制優遇制度にはiDeCoがあります。 この3つを比較してみましょう。

NISA つみたてNISA iDeCo
税制優遇 運用で得た利益が非課税 運用で得た利益が非課税 ・積立時の掛金が全額所得控除
・運用で得た利益が非課税
・受取金額の一定額が非課税
運用期間 5年 20年 加入から60歳まで
(延長可能)
年間投資上限額 40万円 120万円 14万4,000円~81万6,000円
(職業、加入する年金制度により異なる)
対象商品 株式・投資信託・ETF・REIT 長期の積立、分散投資に適した投資信託 iDeCo用の投資信託・保険商品・定期預金
資金引出 いつでも可 いつでも可 60歳までは原則不可

NISA、つみたてNISA、iDeCoはそれぞれ目的と時期に合わせて、それぞれのメリットを活かすようにしましょう。

NISAの強みを活かすなら…120万円までの投資枠を利用して投資を積極的に運用したい人に向いています。

つみたてNISAの強みを活かすなら…月々3万3,000円ずつこつこつ積み立てていき、5年後、10年後、20年後にまとまった額を手にしたい人に向いています。

iDeCoの強みを活かすなら…老後資金を確保するために、所得控除など節税しながら長い期間をかけて準備することができます。

  • どちらが大きい? NISA/つみたてNISAとiDeCoのメリット

    目的に合わせて、NISA、つみたてNISA、iDeCoを活用しましょう

自分のお金を管理し増やすためにNISA、つみたてNISAを知ろう

企業の株主優待制度などを始めとして、日本でも投資に対するハードルはずいぶん下がったように感じられます。ところが2017年、MUFG資産形成研究所が日本の成人男女1万人を対象に行った調査によると、投資をまったくしたことがない、という人は未だ45% にも上ります。その多くが「投資を始めない理由」として挙げるのは、「十分な知識がない」「損をするのが不安」ということでした。

しかし、今日の超低金利時代では、預貯金のリスクも考えておく必要があります。インフレや消費税増税などによって、実質的な価値が目減りするというリスクです。また、コロナ禍での臨時休業によって収入が途絶えると、増えることのない預貯金が確実に減っていくことを、ある種の恐怖感とともに実感した方もいたのではないでしょうか。

安定した預貯金があることは、将来にとっても心強いことには違いありません。しかし、先の見えない時代にあって、「お金に働いてもらうこと」の重要性は、いよいよ大きくなっているともいえます。

リスクが少なく、少額から始められる投資は、大きな利益を出すことはできません。しかしNISAやつみたてNISAを利用すれば、その制度を利用しなければかかる20% の税が免除されるという、少額投資者にとってありがたいメリットがあります。ここで紹介したNISAやつみたてNISAが適用できる金融商品の中から、自分の目的にあった商品を選び、投資を始めてみましょう。

  • 老後の資金を早いうちから形成するためにも、NISA、つみたてNISAの制度を正しく理解し、活用できるようにするとよいでしょう