ETFの始め方ガイド
ここから実際にETFを始める手続きを見ていきましょう。押さえておきたい基本的な流れは、次の3ステップです。
3つのステップをくわしく見ていきます。
証券会社に口座を開設する
ETFに投資するためには証券会社に口座を開設する必要があります。新規に口座を開設するのであれば、手数料のことを考えるとネット証券が有利です。
代表的なネット証券会社
売買手数料 (約定代金合計額/1日) |
国内ETF無料銘柄数 (現物) |
|||
~10万円 | ~20万円 | ~50万円 | ||
SBI証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 103 |
楽天証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 101 |
松井証券 | 0円 | 0円 | 0円 | ー |
DMM.com | 80円 | 97円 | 180円 | ー |
マネックス証券 | 100円 | 180円 | 450円 | 5 |
ETFは東京証券取引所をはじめとする証券取引所に上場されて売買が行われます。証券会社が開いていて取引ができる時間帯は月曜日から金曜日までの平日のみ、時間も9:00~11:30と12:30~15:00の時間だけです。一方ネット証券では、それ以外に注文受付時間が用意されています。
購入する銘柄と口数を決める
証券会社に口座を開いたら、ETF投資を始めることができます。その際に、購入するETFと売買単位を間違えないように気をつけなければなりません。
たとえば「日経225連動型上場投資信託」であれば、証券コードは1321、取引単位は1口から可能です。どのETFを何口から購入するかを決めます。
次に、購入金額は以下の計算式で求めることができます。
現時点での取引金額 × 売買単位(口数)+ 売買手数料 = 最低投資金額
「日経225連動型上場投資信託」を1口購入した場合は、23,280円×1+売買手数料です。売買手数料は各証券会社によって異なるため、証券会社のWebサイトなどで確認してください。たとえばSBI証券で購入した場合は55円なので、23,335円がかかります。
指値注文と成行注文
購入するETF、口数が決まれば、次は買い注文を出すことになります。注文方法は何種類かありますが、基本は指値注文と成行注文の2種類です。
指値注文とは、たとえば「日経225連動型上場投資信託」を「10口、指値22,000円で買い」と買いの価格を指定する注文方法です。この場合「日経225連動型上場投資信託」の価格が22,000円以下にならない限り、買うことができません。希望する価格か、それ以下の価格で購入できるというのが指値注文のメリットです。
売り注文を出す場合は、たとえば「日経225連動型上場投資信託」を「10口、指値25,000円で売り」という注文を出します。その場合には、ETFが25,000円以上にならなければ売ることになりません。
成行注文とは価格は成行にまかせて、「今すぐ買いたい、売りたい」という際に使います。指値注文のように価格の指定がないため、購入したいときはほぼ確実に買うことができます。反面、23,000円前後で買えると思っていたら、実際には23,800円だった、ということにもなります。口数が多いと合計の購入価格にも大きな差ができるため、注意が必要です。