Apple WatchのOSである「watchOS」の最新版、watchOS 7 パブリックベータ版の提供が7月10日(米国時間)から開始されました。注目は、文字盤のシェアやコンプリケーションの強化、そして睡眠記録機能です。地味に聞こえますが、実際どうなのでしょうか。1週間ほど使用したレビューをお届けします。
※この記事は7月17日時点のwatchOS 7パブリックベータ版を使用しています。正式に提供される製品版とは機能・仕様が異なる場合があります。
使いこなしのキモ「コンプリケーション」がwatchOS 7でより強力に
Apple Watch使いこなしのポイントは文字盤のカスタマイズにある、という話は以前にもしましたが、watchOS 7ではその点がより強化されました。ポイントは「コンプリケーション」と「文字盤の共有」です。
Apple Watchの文字盤は、デザイン・カラー・コンプリケーション(※)をカスタマイズすることで、ビジュアルと機能性を多彩に変化させます。watchOS 7では1つの文字盤に同じアプリから複数のコンプリケーションを並べることが可能になり、一部のコンプリケーションは情報量も増加。なども配置できるようになりました。
ただ、サードパーティ製アプリは(当然ながら)まだwatchOS 7に未対応のため検証できません。どんなアプリが対応してくるのか、これがApple Watchアプリ市場の活性化につながるのか。真価は正式リリース後を待ちたいと思います。
※コンプリケーション:アプリの情報の一部を文字盤に常駐させる小窓のようなもの
「文字盤のシェア」でより具体的な活用法の提案
文字盤関連でもう一つ注目したいのが、文字盤のシェア機能です。上記のようにカスタマイズした文字盤を、他のユーザーに送ったり、WebサイトやSNSに掲載してシェアできるというものです。シェアされた文字盤はダウンロードしてすぐに利用が可能です。
開発者にとっては、アプリを画像やテキストで説明するだけでなく、すぐに使える環境も同時に配布できることになります。ユーザー同士でおすすめの設定を教えたり、おそろいのカスタマイズを楽しむといった活用もできそうです。