洗える防水・日本製も大きな魅力
これまでのarrowsシリーズと共通の要素として、「泡ハンドソープで洗える防水」に対応していることも特徴だ。開発時点では予想もしなかったであろうが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続く現状で、洗える防水はより求められる機能となっているだろう。
また、日本国内製という点も強くアピールされた。NTTドコモのプロダクト部長 安部成司氏によると、現在でも「国産のスマートフォンがほしい」というユーザーは根強く存在するという。そうしたユーザーの期待に応える点でも、日本製のハイエンドスマートフォンには価値があるだろう。
arrowsがこれまで強みとしていたタフネス性能については、MIL規格準拠の耐久試験こそ見送られたものの、落下体制や端子の耐久性などはメーカー独自基準で検証を行っている。実用的なシーンを踏まえた試験内容としており、たとえば防水性能では「3年間、毎日arrows 5Gを手洗いする」シーンを想定した検証が行われているという。
強力なコラボが武器の5Gスマホ
arrows 5Gはスマホ向けチップセットで大きな存在感を放つクアルコムとの共同開発により、5Gの新技術を取り入れながらも性能の安定感を高めたと評価できる。また、Adobeとの連携によりカメラでも独自の特徴を打ち出し、eスポーツチームとのコラボでモバイルゲーミングでの実用性も高めた。
arrowsシリーズ由来の特徴としては「日本製」であることのほか、洗える防水やランチャー機能といった使い勝手に関わる機能が盛り込まれている。薄さだけでなく、こういった使い勝手の部分に魅力を感じる人もいるだろう。
久々に登場したarrowsのハイエンドスマートフォンは、強力なコラボレーションを武器として、これまでのarrowsとは一味違うモデルに仕上がっている。