「Qanba Drone」はリーズナブルで持ち運びやすい

Qanba Droneは、小型軽量モデル。価格もリーズナブルで、最初のアケコンとして購入するのに向いているでしょう。価格が安いといっても、作りはしっかりしており、操作感は悪くありません。

レバーとボタンのサイズは、上位モデルのObsidianと同じで、ボタン間隔も変わりません。ただし、三和製ではなく、Qanbaオリジナルを採用しているので、操作感は多少変わります。三和製に比べ、ボタンもレバーも軽い印象。コマンドを出しにくいというほどではないので、ベテランユーザーでないとその差に気がつかないでしょう。

  • Qanba

    小型軽量モデルのQanba Drone

  • Qanba

    レバーはQanbaオリジナル

サイズが小さく、重さが軽くなったことで、安定性はObsidianよりも低くなっています。膝置き、テーブル置きどちらとも、しっかりと手のひらで本体を押さえつつ操作しないと、アケコン自体が動いてしまいます。できるだけ静かに軽く操作する必要があるでしょう。慣れることで対応できるのですが、Droneを使うときの操作感を体に叩き込まなければなりません。

小型軽量での恩恵は、やはり持ち運びのしやすさです。Obsidianだと大型のバッグでないと入りませんが、Droneであれば通常サイズのリュックサックにも入れられます。ゲーミングPCと一緒に持ち歩いても、バッグひとつで済むのが利点です。

  • Qanba

    リュックの中にすっぽりと入れられます

  • Qanba

    ケーブルは本体前方に空間があり、そこに折りたたんで収納できます

ボタンはビュウリックス配列です。本体サイズが小さめなので、こちらの配列のほうが安定するでしょう。背面に滑り止めは付いていますが、ごく一部で、あまり効果は期待できません。車のダッシュボードに敷く滑り止めシートなどを併用することをオススメします。特にテーブル置きには必須といえます。

  • Qanba

    ボタンもQanbaオリジナル。三和電子の製品と比べると抵抗感が少なめでボタンが反応するまでの押し込みに遊びがある感じです

  • Qanba

    本体背面。左右のL字型の編み目になっている部分が滑り止め。本体が小さいとはいえ、滑り止めも小さいので強化することをオススメします

機能的には優秀で、連射やトーナメントモードも搭載しています。PS4のタッチパッドがないのはサイズ的に仕方ないところ。PCも「Xinput」と「DirectInput」の両対応なので、オールドゲーマーも安心です。

カスタマイズはドライバーで背面ネジを外すことで対応可能です。ただ、ネジに到達するまでの深さがかなりあるので、8本入りのドライバーセットのようなドライバーだと、届かないこともあります。

  • Qanba

    OPTIONボタンやSHAREボタン、PSボタンなどはObsidianと同じく天板奥に配備。エントリーモデルながら連射モードやトーナメントモードも搭載しています

  • Qanba

    レバーの裏には取り外しができるカバーが付いています

  • Qanba

    カバーを外すとレバーの底面が見えるので、マイナスドライバーでレバーのボールの着脱ができます

  • Qanba

    天板を開けるには背面のネジを外す必要があります。意外と深めなので、長めのドライバーで回しましょう

  • Qanba

    天板を外したところ。ボタンやレバーの交換ができます

配列:ビュウリックス
連射:あり
OPTIONボタン:天面
トーナメントモード:あり
PCインプット:Xinput/DirectInput
PS4タッチパッド:なし
カスタマイズ:可能
市場価格:税込11,000円前後