◆考察
ということで本当に簡単なテストではあるが、実力の一端はお見せ出来たかと思う。まずCPU性能で言えば、Ryzen 7 2700X相当のパフォーマンスはありそうだ。本当であればPCMark 10とかSandraとかもご紹介したいところだが、PCMark 10は先に述べたように動作不能なので見送らざるを得なかった。Sandraは一応データは取ってあるのだが、比較対象も無しに数字だけ並べても仕方ないので、「また改めて」という事にしたいと思う。
一方のゲーム性能というかGPU性能であるが、今回はRyzen 7 4800HS云々というよりも、その殆どがGeForce RTX 2060 with MaxQの性能というべきであって、内蔵のVegaコアの評価は準備が出来てから改めて、というしかない。ただ、とりあえずAMDのスライドが、多少盛ってある気はするものの、まるっきり嘘という訳ではなく、それなりに説得力がありそう、という傾向は見て取れたと思う。問題はすべてのゲームが2K/High Settingでプレイ可能とは限らない、というあたりだが、この薄型ノートの放熱能力を考えると致し方ない気もする。というか、結構高い性能であるのは間違いない訳で、こうしたハイエンドGaming NoteにAMDのプロセッサが入る様になったのは素直に喜ばしいところだろう。
いずれちゃんと製品版の評価もお届けできるのではないかと思うが、とりあえずPreviewの結果で言えば「CPU性能はRyzen 7 2700X並は期待できる」ということになる(HS SKUの場合、だが)。TDP 15W枠のU SKUではどの程度の性能になるか、またそう遠くない将来に出てくるであろうSocket AM4版の性能はどうか、色々気になると思う(筆者も気になっている)。早くCOVID-19が沈静化して、生産が正常化してくれるのを祈るのみである。