無償プランは1回連続40分まで
Zoomの提供するサービスの詳細については、ZoomのWebサイトで確認していただければと思う。提供されている基本的な機能は次のとおりだ。ビデオ会議に対して十分な機能が提供されている。
機能 | 内容 |
---|---|
ビデオ会議 | HDビデオ、HDボイス、アクティブスピーカーの表示、フル画面とギャラリービュー、同時画面共有、電話コールインで参加、バーチャル背景 |
Web会議 | デスクトップとアプリケーションの共有、パーソナルルームまたはミーティングID、インスタントまたはスケジュールされたミーティング、ChromeとOutlookのプラグイン、Chromeエクステンションでのスケジューリング、MP4またはM4Aローカル記録、プライベート/グループチャット、ホストコントロール、挙手機能 |
グループコラボ機能 | ブレイクアウトルーム、マルチプラットフォーム(Mac、Windows、Linux、Chrome OS、Android)、グループメッセージングとプレゼンス、iPad/iPhoneアプリを画面共有、共有画面上での共同注釈、キーボード/マウスコントロール、ホワイトボード機能、マルチシェア |
セキュリティ | SSL暗号化、AES 256ビット暗号化 |
Zoomには、無償で利用できる「基本」というプランに加え、利用できる機能や人数の上限が上がる「プロ」「ビジネス」「企業」といったプランが用意されている。簡単にまとめると次のようになる。
プラン | 基本 | プロ | ビジネス | 企業 |
---|---|---|---|---|
対象 | 個人 | 小規模チーム | 中小企業 | 大企業 |
価格 | 無償 | 2000円/月 | 2700円/月 | 2700円/月 |
参加上限 | 100名 | 100名 | 300名 | 500名 |
1回の会議長さ制限(3名以上) | 40分まで | 24時間まで | 制限なし | 制限なし |
1回の会議長さ制限(2名まで) | 制限なし | 制限なし | 制限なし | 制限なし |
会議数 | 制限なし | 制限なし | 制限なし | 制限なし |
ビデオ会議 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Web会議 | ○ | ○ | ○ | ○ |
コラボ | ○ | ○ | ○ | ○ |
セキュリティ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ユーザ管理 | × | ○ | ○ | ○ |
管理者機能制御 | × | ○ | ○ | ○ |
報告機能 | × | ○ | ○ | ○ |
カスタムパーソナル会議ID | × | ○ | ○ | ○ |
スケジューラ指定 | × | ○ | ○ | ○ |
1GB MP4/M4Aクラウド規則 | × | ○ | ○ | ○ |
REST API | × | ○ | ○ | ○ |
Skypeとの相互運用 | × | ○ | ○ | ○ |
管理者ダッシュボード | × | × | ○ | ○ |
カスタムURL | × | × | ○ | ○ |
業務用導入オプション | × | × | ○ | ○ |
管理されたドメイン | × | × | ○ | ○ |
シングルサインオン | × | × | ○ | ○ |
会社ブランド追加 | × | × | ○ | ○ |
カスタムメール | × | × | ○ | ○ |
LTI統合 | × | × | ○ | ○ |
クラウド記録トランスクリプト | × | × | ○ | ○ |
専用顧客サクセスマネージャ | × | × | × | ○ |
エグゼクティブ事業レビュー | × | × | × | ○ |
基本とそれ以外の最大の違いは、無償の「基本」プランだと、3人以上で使用する会議の長さが、1回当たり最大40分に制限されていることだ。しかし、40分経ったらまた会議を作れば同じように利用できるので、手間は増えるが長い会議も利用できる。ただ使ってみればわかると思うが、Zoomは便利だし「プロ」以上でも使用料金が安い。利便性を考えると有償プランを購入したほうがよいことも多いだろう。
これからビデオ会議をはじめるなら
これからビデオ会議を導入するなら、Zoomはよい選択肢と言える。簡単に導入でき、会議の参加者に参加方法を説明する必要がほとんどいらない点が特によい。メールやメッセージで招待を送るだけで、会議を始めることができる。招待された人は、URLをクリックすれば簡単にビデオ会議に参加できる。デスクトップの共有といった機能も無償版で使用できる。
Zoomは新型コロナウイルスによる学校休業に対応するサービスとして、2020年4月30日まで遠隔授業向けクラウドビデオサービスを無償提供すると発表している。この期間は3名以上の会議で最長40分という制限がなくなる。
なお、Zoomはビデオ会議以外にも遠隔授業にも利用できる。今後新型コロナウイルスを取り巻く状況がどのように推移するか、見通しが立てにくくなっている。使える技術やサービスはフルに活用して、この状況に対応していきたいところだ。