ベンチマークで実力チェック
まずはCPUの性能を計測する「CINEBENCH R20」です。スコアは、CPU総合が1019pts、CPUコア単体が357ptsでした。CINEBENCH上の比較グラフを見ると、だいたいデスクトップ用CPUのIntel Core i5-3550と同じくらいのパワーです。Intel Core i5-3550は第3世代Intel Core(Ivy Bridge)で、日本で発売されたのは2012年。そう考えるとイマイチに思うかもしれませんが、Webブラウズ、Officeアプリケーション、動画や音楽の再生といった使い方なら、ストレスを感じることはまずないでしょう。
ストレージ速度は「CrystalDiskMark 6.0.2」にて計測。さすがはPCIe Gen3 x4 NVMe接続というスコアを出してくれました。電源オフからの起動もとても速く、ファイル操作も快適でした。
次はゲーム系のベンチマークを。Dragonflyの主力用途はゲームでないことは承知の上で、外出先や旅行先でもゲームができたらいいなという思いで試しました。まずは「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」です。設定は、グラフィック設定が「最高品質」、解像度が「1920×1080」、表示方法は「フルスクリーン」です。結果は、評価が「普通」でスコアは4162でした。グラフィック設定を「標準品質」にすると、評価は「快適」でスコアが5307に向上しました。
「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ」も走らせてみます。設定は、解像度が「1280×720」、画質が「標準品質(ノートPC)」、表示は「フルスクリーンモード」を使用します。結果は、スコアが4003で評価は「快適」と出ました。さすがに少し重いゲームなので品質設定は落とす必要はありますが、モバイル系のノートPCでこのレベルで遊べるなら十分でしょう。
バッテリー駆動時間も計ってみましょう。カタログ値は約16.5時間となっていますが、YouTubeで連続再生をオンにして、延々と動画を再生するという通常よりヘビーな動作でどれくらい変わるのかチェックです。画面の輝度は100%、電源モードはバランス重視の「より良いバッテリー」。これでバッテリー残量が5%になって、自動的にスリープするまでの時間を計測しました。
結果はなんと「11時間1分」でした。寝る前に再生を始めて、起きてからスリープに入った時間を確認するのですが、目が覚めても元気に動画を再生していて驚かされました。
さらに、購入時のカスタマイズで4セルバッテリーを選べば、多少は大きく重くなってしまうものの、JEITA測定法 Ver2.0で約24.5時間という驚異的なバッテリー駆動時間になります。うまくやりくりすれば、2泊3日くらいの出張や旅行ならACアダプターいらずで過ごせそうです。