タブレットモードの使い勝手は?

Dragonflyのタブレットモードは、液晶を開いていって180°を超えたあたりで有効になります。タブレットモードではキーボードがオフになるので、誤操作の心配はありません。

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    液晶ディスプレイを180°開いたところ。もう少し開いていくと、キーボードがオフになります

画面を360°回転させたタブレット状態は、13.3型という画面サイズで見やすく、本体も約999gと軽いため、片手で持っての操作もあまり苦になりません。タッチ操作のレスポンスも軽快で、文書や画像を快適に閲覧できました。電子書籍、特にマンガを読むのにはとても便利でしょう。オプションのタッチペン(*)を購入すれば、さらに細かい操作ができて、絵を描くのにも使えそうです。

*オプションのタッチペン:ワコムの「アクティブ静電結合方式(AES)」を採用したデジタイザーペン。4,096階調の筆圧を検知し、直販価格は8,000円(税別)

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    タブレットモードでは多少広いヒンジ部分を持つことになるでしょう

ディスプレイの角度は無段階調整なので、少しだけ開いて自立させプレゼンテーションなどに活用しやすい「テントモード」、キーボード面が底面になるように置いて動画閲覧などに向く「メディアモード」を使い分けられます。

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    テントモード

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    メディアモード

驚いたのが、メディアモード時のサウンド。メディアモードだとスピーカーが画面の後ろ側になるのですが、聞こえてくるサウンドにはかなり広がりがあって、音を遠くに感じません。ストリーミングの映画も快適に観られました。

モビリティの高さを実感

モバイルノートなのですから、持ち歩かねば本領を実感できません。というわけで、実際に持ち歩いて、外出先での使用感をお伝えします。

まず、1kgを切る軽さなのでカバンに入れての移動も気になりません。図書館や喫茶店などで取り出しても、ドラゴンフライブルーのボディは目立ちすぎず、それでいて黒やシルバーといったよくあるノートとは一線を画した存在感を味わえました。

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    軽量なのでどこにでも持って行けます

スリープからの復帰も早く、ほとんど即時に作業を始められるのもうれしいところでした。電源オフからの高速な起動や、使用中のキビキビした動きは、ストレージがPCIe Gen3 x4 NVMe接続なのも効いているのでしょう。

モバイルマシンなら何より気になるバッテリーの減り具合ですが、カタログスペックで約16.5時間もあるため、2~3時間の文書作成ではほぼ減りません。あまりにも減らないので、Wi-Fi経由でWeb閲覧や動画視聴を1時間ほどやってみましたが、それでもバッテリーは20%も消費しませんでした。文書作成やメールチェック、Webブラウズくらいの軽い処理が中心なら、丸一日、ACアダプターを持ち歩く必要はないかもしれません(DragonflyのACアダプターは比較的コンパクトで軽いので、持ち歩いてもそれほど苦にはならないでしょう)。

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    ACアダプター、電源ケーブル、プラグアダプターを同梱しています

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    本体の重さ、実測値は995gでした

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    本体、ACアダプター、プラグアダプターだと1.241kg

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    本体、ACアダプター、電源ケーブルだと1.303kg

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    ACアダプターの仕様。USB PD対応です