――ところで、みなさんは「仮面ライダー」シリーズに"主演"というかたちで参加されていましたが、もしも演じる側ではなく"作り手"として関わるとしたら、どんなところに興味がありますか?
奥野:「演出」に興味を持っています。役者と演出は"近くて遠い"みたいな距離感で、常に同じ場所にいながらも立ち位置が違いますよね。演出家さんがどう芝居をつけるかで、役者の動きかが変わってくるでしょうし、どんな狙いで「この動きをやってほしい」と言っているのか、そういうのを学ぶことができたら、役者をやっていくにあたって凄くためになると思うんです。
飯島:僕はドラマの劇中に流れる「音響」「音楽」の部分に強い興味があります。人は音を聞くことによってさまざまな状況を理解するわけで、音というのは作品を盛り上げる大切な要素ですよね。音の使い方ひとつで、観ている人の感情を左右することもできます。だから音響や音楽に関わることを、やってみたいです。
犬飼:それなら僕は「主題歌」を歌って作品に関わりたいですね。
飯島:うわ~、それいいですね(笑)!
犬飼:役を演じるのとはアプローチの仕方がぜんぜん違うでしょうし、作品のテーマを背負ってぜひ主題歌を歌いたい。
奥野:そしてまた『超英雄祭』のステージに立つんですよね(笑)。
犬飼:そうそう!
――それでは最後に、WOWOWの「劇場版 平成仮面ライダー」シリーズの放送を楽しみにしているファンの方たちに、お一人ずつメッセージをお願いします。
飯島:44作品もの劇場版の中で、僕たちも何作かに出演しているんですけれども、いまだにこうして取材をしていただけるというのは本当に感謝しかありません。ファンの方たちの「仮面ライダー」への愛が伝わってきますし、愛されている分、僕たちもこうして発信をしていきたいと思っています。これからもみんなで「仮面ライダー」を盛り上げていきましょう。
犬飼:僕はいまビルドの変身ポーズを"封印"していますが、いつの日か仮面ライダーの「劇場版」に出演し、みなさんとお会いできるチャンスがやってきたならば、そのときは渾身の、ためにためた「変身」を披露させていただきます。それまでお待ちください!!
奥野:たくさんの劇場版の中から、思い出の作品、または観てみたかった作品を見つけ出して、ぜひ「仮面ライダー」の世界にひたって、大いに楽しんでください!そして来年は『仮面ライダーゼロワン』の高橋文哉くんにぜひ「変身ポーズやってよ」と、先輩仮面ライダーとして言ってみたいですね(笑)。
犬飼:ダメだよ強要しちゃ(笑)。
飯島寛騎(いいじま・ひろき)
1996年生まれ。北海道出身。2015年にジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリ受賞。2016年『仮面ライダーエグゼイド』で、主人公の研修医・宝生永夢を演じた。『チャンネルはそのまま!』(2019年)をはじめとするテレビドラマや映画などで活躍を続けている。2020年7月3日公開の映画『未来へのかたち』に出演している。
犬飼貴丈(いぬかい・あつひろ)
1994年生まれ。徳島県出身。2012年にジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを獲得。2014年『碧の海~LONG SUMMER~』でテレビドラマデビュー。2017年『仮面ライダービルド』では主人公の桐生戦兎を演じた。2020年には竜星涼とのW主演映画『ぐらんぶる』が公開される。
奥野壮(おくの・そう)
2000年生まれ。大阪府出身。2017年にジュノン・スーパーボーイ・コンテストでフォトジェニック賞と明色美顔ボーイ賞をダブル受賞。2018年『仮面ライダージオウ』の常磐ソウゴ役でテレビドラマ初主演を果たし、注目を集めた。2020年7月10日公開の映画『私がモテてどうすんだ』に出演している。