学生もハラスメントを受けることがある

学生は、立場を利用したハラスメントを受ける可能性があります。ハラスメントを受けていると感じたらひとりで悩まず、適切な相談や窓口を利用して解決していきましょう。

アカデミックハラスメント(アカハラ)

教職員が自らの権力や立場を利用して、学生に嫌がらせをする行為がアカハラです。レポートの受け取り拒否や正当な理由なく単位を与えないなど、直接的、間接的を問わず行われます。

就活終われハラスメント(オワハラ)

オワハラは、企業が内々定を出した学生に就職活動を終えるよう強要する行為です。内定の条件として学生を長期間拘束するケースもあります。優秀な人材を他社に渡さないための悪質な行為なので、場合によっては脅迫罪や強要罪に問われます。

スクールハラスメント(スクハラ)

教師が生徒に対して行う性的嫌がらせがスクハラです。恋人はいるのか聞く行為や、立場を利用した根拠のない異性交際の禁止などもスクハラに含まれます。

スクハラは、別の教師に相談しても、問題の表面化を恐れて解決に結びつかないケースが少なくありません。スクハラ被害に遭ったら、地方自治体や教育委員会の相談窓口を利用した方がいいでしょう。

ハラスメント防止には思いやりが大切

「これもハラスメントなの?」と感じた方もいるのではないでしょうか。しかし、悪意のない言動が人を傷つけるケースは少なくありません。大切なのは個人の価値観を人に押し付けないこと。

相手の気持ちを考えない親切心は、ハラスメントの元凶です。また、自分がハラスメントを受けていると感じた場合は、相談窓口などを利用しながら問題を解決していきましょう。