プライベートでもハラスメントはある

日常生活でもハラスメントは起こります。ハラスメントの加害者、被害者になる可能性は誰にでもあるので注意が必要です。

ソーシャルハラスメント(ソーハラ)

ソーハラは、SNS上で相手を不快させる行為です。上司がTwitterに「いいね!」を何度も押してきて反応に困るというようなケースもソーハラになります。 上下関係があると友達申請を断りづらく、たとえ親交目的でも相手が不快感を覚える可能性があるので注意が必要です。

ドクターハラスメント(ドクハラ)

患者に精神的な苦痛を与える医師の言動がドクハラです。医師の高圧的な態度や、病気に対する無神経な発言、専門用語の多用もドクハラになります。

医師に面と向かって意見を言うのはなかなか難しいので、ドクハラを受けていると感じたら、病院の変更を検討した方がいいかもしれません。

家事ハラスメント(カジハラ)

家事に対する無神経な言動がカジハラです。具体的には、以下のような発言があります。

夫が妻に対して「こんなこともできないの?」、妻が夫に対して「やり方が全然違うのよね」。

なお、すべての家事を一方的に押し付ける行為もカジハラになります。

カスタマーハラスメント(カスハラ)

客の立場を利用して、店員に理不尽な要求をする行為がカスハラです。「お客様は神様」「お金を払っているのだから」などの誤った考え方がエスカレートすると起こります。

苦情と悪質クレームの線引きは難しい面もありますが、利用者として最低限のマナーは守りたいところです。

シルバーハラスメント(シルハラ)

高齢者に対して苦痛を与える行為がシルハラです。シルハラはなかなか表に出にくい問題でしたが、一部の介護施設職員による威嚇や暴力が表面化して問題視されています。

高齢者を必要以上に老人扱いして不快な思いをさせる行為もシルハラです。親切心が仇になることもあるので気をつけましょう。

パーソナルハラスメント(パーハラ)

個人的な趣味嗜好や容姿を否定する行為がパーハラです。他人の趣味を「変な趣味」と決めつけたり、個性的な性格の人に対して「変な人」と言ったりする行為はパーハラになります。

趣味や容姿に関する発言は、たとえ深い意味がなくても相手を傷つける可能性があるので注意しましょう。

スモークハラスメント(スモハラ)

喫煙者が非喫煙者に対して行う嫌がらせがスモハラです。受動喫煙や喫煙を強要する行為もスモハラになります。なお、喫煙者の「一服休憩」が非喫煙者の休憩時間より長くなるなどのケースもスモハラと捉えられることがあります。

フォトハラスメント(フォトハラ)

許可を得ず写真を撮ったり、写真を勝手にSNSなどへアップしたりする行為がフォトハラです。悪意がなくても相手が不快に感じればフォトハラになります。場合によっては肖像権の侵害になるので、写真の撮影や使用は必ず本人の許可をとりましょう。

グルメハラスメント(グルハラ)

グルハラは、食べ方や食の好みを相手に強要する行為です。俗に言う「鍋奉行」や、飲み会で選ぶメニューを勝手に決めるなどの行為はグルハラになります。

アドバイスのつもりが迷惑行為になっているパターンが多いので、食の好みに関する過度な干渉は避けた方がいいでしょう。