――1年以上にわたって演じてきた『仮面ライダージオウ』のウォズ役をふりかえってのご感想をお願いします。

この1年、自分の中に吸収できたものが本当にたくさんありました。『ジオウ』に出るまでは演技の経験がありませんでしたし、この現場に入ることによっていろいろなことを勉強させてもらいましたね。

――6月に出された写真集『その節は。』では、ウォズとはまったく印象の違う"素"の渡邊さんの姿がたくさん観られました。あの写真集にはどのような思いが込められていましたか。

写真集では、自分の世界を表現したいと考えました。地元の高校へ行ってみたり、自分でタイトルを考えてみたり……。自分からこんなことをやってみたいと希望をどんどん出して、いろいろな挑戦を試みた写真集です。

――今後、俳優としてどのような役柄を演じてみたいですか?

現代の人間を演じてみたいですね。未来人はもういっぱい演じましたから(笑)。クセの強い悪役、サイコパスなどの表現に興味があります。時代劇にもチャレンジしてみたいんです。去年の冬映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』や今年の夏映画『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』を手がけられた、僕の大好きなカメラマンの上赤寿一さんが僕と握手しながら「こんどは京都(撮影所)で会いましょう」と言ってくれました。

京都では『ジオウ』のメイン監督をされていた田﨑竜太監督もテレビドラマで活躍されていますし、ぜひお仕事で行ってみたい場所になりましたね。これまでウォズをずっと演じてきて、ファンの方たちは僕にウォズのイメージを重ねてくださっていると思いますが、これからもっと違う役柄をたくさん演じることで、俳優・渡邊圭祐自身にフォーカスを当てていただけるよう頑張っていきたいです。

――最後に、映画を楽しみにされているウォズファンに向けて、一言メッセージをお願いします。

間違いなく面白い映画になっていますので、ぜひみなさん劇場にお越しください。撮影のときは、久しぶりにお会いする『ジオウ』スタッフに加えて、初めてお目にかかる『ゼロワン』からのスタッフがいらっしゃって、新鮮な気持ちで取り組むことができました。杉原監督がこれ以上ないほど気合いを込めた映画を、どうぞよろしくお願いします。そして『仮面ライダージオウ』とウォズをいつまでも忘れずに、愛してください!

「ゼロワン/ジオウ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映