――Surface Laptop 3ではAMDのRyzenを採用し、Surface Pro Xでは、ARMと共同開発したSQ1 SoCを採用。さらに、Surface Duoには、クアルコムのスナップドラゴンの採用とともに、Androidを採用するなど、これまでのSurfaceとは異なるコンセプトが注目を集めています。
これはマイクロソフトのSurfaceの設計における大きな変化です。インテルとは、第10世代のプロセッサを採用するなど、その強固な関係はこれからも続いていきますが、新たな領域の製品においては、新たなパートナーシップにより、それぞれの領域に最適な製品を提案していくことになります。
マイクロソフトのSurfaceは、あらゆる選択肢のなかから、最適なテクノロジーを利用するという考え方をです。それは、人々が成し遂げたいと思っていることを行うために、最適なものはなにかを考えた結果です。
マイクロソフトのビジネスにおいて、すでにハードウェアは重要なポジションにあります。最高のハードウェアを届けるという点から考えた結果、新たなコラボレーションによって、ハードウェアとソフトウェアを統合した製品を投入したわけです。
――なぜ、マイクロソフトがAndroidを採用する必要があったのでしょうか。
小さな画面のデバイスに関しては、Androidが最適なOSと判断したからです。お客様の満足度を充足させるために、マイクロソフトが取るべき選択はなにかという点から、Androidを採用しました。
ポケットに入れるのに最適なデバイスを実現するためには、それに最適なOSを選びたい。Androidであれば、モバイルに最適なアプリも数多く揃っていますし、マイクロソフトからも生産性をあげることができるアプリケーションを提供しています。
しかし、Surface Neoのようなもう少し大きな画面(閉じると9インチ×2画面、開くと13型)であれば、PCのような利用が想定され、それであれば、Windows 10が最適であると判断したわけです。こうした大胆な判断は、マイクロソフトにしかできません。他社は、こんな大胆な決断はしないでしょう。しかし、マイクロソフトは、それすらもやり遂げてしまう企業なのです。
これからも、マイクロソフトの開発部門は、Googleの開発部門と緊密な連携を行いながら、Surface Duoの製品化を進めていくことになります。今後は、マーケティング部門も、Googleとより緊密な関係を築いていきたいと考えています。