――2012年に、Surfaceを発売したときには、2in1の新たなスタイルを提示し、その後、Surface BookやSurface Laptop、Surface Go、さらにはSurface Studio、Surface Hubといった形で選択肢を広げてきました。
今回の新たな製品群の発表によって、すべての人にSurfaceを提供できる環境が整いました。Surfaceが新たなフェーズに入ってきたことの証だといえます。企業や家庭、教育分野など、どんなシナリオや、どんなユースケースでも、Surfaceが利用できるようになったといえます。ポケットに入る製品から、複数の人が参加して会議で利用できるディスプレイデバイスまで、用途にあわせて選択できます。
――今回は、新たなカテゴリーを含めて5シリーズの製品を発表しました。Surfaceはどんなフェーズに入ってきたのでしょうか。
Surfaceの進化は、「ストーリー」として見ることができます。しかも、読めば読むほど、次が読みたくなるストーリーになっているといえます。
最初のSurfaceは、PCとしても、タブレットとして利用できる2in1のデバイスとして登場し、様々な場所で仕事ができる環境を実現しました。これがSurfaceの原点となっています。本体を支えるヒンジの進化によって、自由な角度でディスプレイを立てることができたり、平面の状態で利用できたりといったことを実現する一方、持ち運びにも最適なデザインであり、用途に応じてタッチやペンでも利用でき、ソフトウェアとの統合が図られています。
振り返れば、ペンとインクをすべての製品で用意したのはSurfaceシリーズが初めてだといえます。こうした設計に対する基本姿勢が、Surfaceの心臓部分を担うものだといえます。
Surfaceの進化の取り組みや設計の基本的な考え方を振り返ってみると、次世代のデバイスであるSurface NeoやSurface Duoにつながる部分が多いことを理解していただけると思います。
Surfaceで実現してきた薄さや軽さ、タッチやペンの利用などを進化させ、その技術が、Surface NeoやSurface Duoでも継承され、最新のテクノロジーによって、新たな選択肢を提案する製品として生まれたからです。