エンタメ体験が変わりそうな新設計のディスプレイとスピーカー
ディスプレイはPixel 4シリーズも有機ELを採用しています。アスペクト比が19対9と、Pixel 3シリーズよりもわずかに“縦長”になりました。
デザイン面ではラージサイズのPixel 4 XLがフロントカメラ部のノッチデザインを変更して、上部の狭額縁ベゼルに視野角90度のフロントカメラや顔認証用のIRカメラにセンサー、そして近接/周辺光センサーなどをキレイにまとめこみました。ベゼルの縁ギリギリまでディスプレイが広がる、いわゆるフルディスプレイデザインではありませんが、シンプルで合理的なところはベターだと思います。
フロント側正面向きのスピーカーユニットもしっかりスペースを確保しました。ボトム側のステレオスピーカーが正面ではなく側面に向いているところが気になります。発表会で映画や音楽を再生して左右のバランスを確かめることができなかったので、機会を改めてチェックしてみたいと思います。
ディスプレイのコントラスト比は100万対1。HDR動画コンテンツの表示にも対応します。周辺の環境光に合わせて画面の明るさを自動調節するアンビエントEQ機能も搭載。Pixel 4シリーズから画面の描画速度を通常の60Hzから最大90Hzまでブーストして動画の表示を滑らかにする「スムーズディスプレイ」が新設されました。スポーツ動画のストリーミングや、ゲームコンテンツを楽しむ際などに効果を発揮しそうです。
夜景モードの究極系。「天体写真機能」を追加したカメラ
デュアルレンズ仕様になったメインカメラは、日常生活の気軽なスナップショットも高精細な静止画として残せる簡単・高性能を特徴としています。
特に暗所もLEDフラッシュライトなどを使わずキレイに撮影できる「夜景モード」はPixel 3シリーズ、Pixel 3aシリーズのユーザーから好評を得て進化を遂げました。新設された「天体写真機能」は周辺に明かりひとつないような場所でも、夜空を眺めながら美しい天体写真が撮れる撮影モードです。
天体写真機能にオン・オフの切り替えはなく、カメラアプリから「夜景モード」を選択した際に、周辺の明るさが極度に暗かった場合に起動。画面に「天体写真機能ON」の通知が出て、画面中央に表示されるカウントダウンの間、スマホを動かさずに構えていると、明るく精細感の豊かな星空を静止画で残すことができます。
天体写真機能では最大4分間に15枚のHDR写真を連続撮影・合成するため、手ぶれが発生しないよう三脚に構えて撮ることが、美しい星空を狙い通りに記録するためのコツになります。東京の空は夜中も明るいのでなかなか天体写真機能が活躍する場面が訪れないかもしれませんが、自然の豊かな場所に訪れた際に特別な写真をPixel 4で手軽に記録できそうです。
このほかにも、Pixel 4シリーズのメインカメラには、奥行きのある被写体のピントを手前側と背景側のどちらかにマニュアル操作で寄せて撮影できる「デュアル露出補正」や、望遠レンズを載せたことによる切れ味シャープな超解像ズームなども加わりました。カメラ機能の詳細については別記事でレポート予定です。