――今回のイベントに合わせて、沖縄は安室奈美恵さん一色ですが、新羅さんは安室さん本人との共演もありましたよね。
新羅:何回かありましたね。MTVのアワードでも2人でプレゼンターをやったりしました。無口な方という印象ですね。
――そこから時を経て、こうやって間接的ながら絡むというのは面白いですよね。
新羅:いやぁ思ってもなかったですよ。なんか感慨深いですよね。同じ時代を生きた人がこうやって引退されて、そのレガシーとして花火ショーが生まれてみんなが集まってくるってすごいですよね。ミュージシャンをずっとやってると、ほかの人生も味わってみたいなっていう気持ちになったりするんですよ。安室さんがこういう形で残すことによって、ミュージシャンの選択肢を増やしてもらったなと思いますね。僕は引退してもこんなレガシーを残すことはできないし、食べていけないので歌わせていただきますけど(笑)
――イコラブのお2人にとって、安室さんはどんな存在ですか?
大谷:小さい頃からテレビでずっと見ていたので、遠い存在すぎて、まだ実感がわかないというか…。間接的でも関わることができるなんて、思っていなかったので。
野口:恐れ多いです…。生まれて知ったときからずっとスターでしたから。
新羅:僕らはデビューから見てますからね。「アムラー」とかすごかったですよね。
野口:小学生の時、私の友達にも安室奈美恵さんが好きな子がいて、高いところでポニーテールにして前髪を流したりとか、見た目を真似してたんですよ。今日の会場でも安室さんの格好をしたファンの方がたくさんいらっしゃったので、影響力のある人だなっていうのをすごく実感しました。かっこいいなあ、私たちもそれくらい影響力のあるグループになりたいなって思うくらい、あらためて憧れました。
――「イコラー」みたいな。
大谷:「イコラ―」(笑)。どんな感じなんですかね(笑)
新羅:安室さん、今年も会場に来るんですかね?
大谷:えーっ! 同じ空間で息を吸うことができたらすごい!
野口:なんかいい空気が吸えそうで、きれいになれそう!
――大谷さんと野口さんは前日に国際通りなどロケもされていましたが、いかがでしたか?
大谷:皆さんすごく温かいんです。お料理もおいしくて。
野口:皆さん優しくて、車の中から手を振られたんで、スタッフさんかと思って「どうもー」って返したら、地元の人で「あれ!?」って(笑)
大谷:それくらい皆さんがフレンドリーなんだなと思いました。
■沖縄の人はエンタメを楽しむプロ
――新羅さんは沖縄には何度もいらっしゃってますか?
新羅:そうですね。コンベンションセンターでワンマンライブを10年くらいやってましたし、とんねるずさんの番組でロケにも来ましたし。それに沖縄ミュージシャンと仲いいんですよ。キヨサク(MONGOL800)もそうですし、BEGINも、かりゆし58も、HYも仲がいい。安室さんもそうですけど、音楽ではスーパースターばっかり生んでいるところですよね。沖縄のファンってすごく愛を感じます。
――だから今回のような花火ショーが実現できるんですね。
新羅:お客さんがみんなエンタテインメントを楽しむということのプロなんですよ。バーベキューをするにも、土曜の昼から日曜の昼までテント張ってずーっとやるんですって。そんなのを毎週やってる人たちだから(笑)
野口:仲良し!
大谷:すてきですね。
――いつか沖縄でイコラブさんのコンサートもいかがでしょうか?
大谷&野口:やりたいです!
新羅:すごい緩くなるよ。
――どういうことですか?(笑)
新羅:全国ツアーで沖縄に行くときは、打ち上げコンサートにしないといけないんです。みんな緩くなっちゃって、絶対ぐちゃぐちゃになるから(笑)
野口:ぐちゃぐちゃに…ちょっと気になりますね。
大谷:私たちガチガチに緊張しちゃうんで、それくらい緩さがあったらいいかもしれない。
――そしたら、最初に沖縄に行って緊張を和らげたほうがいいんじゃないですか?
新羅:いや、ダメです。そこで終わっちゃうんで! だから僕たちは、全国ツアーをやると北海道でスタートして沖縄で終わるというのをずっとやってたんですけど、始まりと終わりは全然違う感じでした。でも、緩くなって崩れる感じも、沖縄のファンは喜んでくれるから。