コント日本一を決める『キングオブコント2019』(TBS系)で、お笑いコンビ・どぶろっくの森慎太郎(40)と江口直人(41)が下ネタ全開の歌ネタで12代目王者に輝いた。江口の涙も印象的だった決勝から2日後の23日、2人にインタビュー。前編では、優勝特需への期待や下ネタ&歌ネタへの思いなどを届ける。
芸人仲間やファンからの祝福を受けて優勝の実感が湧いてきたという2人。周囲の人たちに気付かれるようになり、「もしかしてだけど」のブレイク時以来のマスク生活が始まったそうだ。もちろん優勝特需を期待しているのだろうと思ったら、「あんまり忙しくなりたくない…(笑)」と予想外の答え。体力的に“程々”を希望している。
下ネタ全開の歌ネタの誕生も振り返ってもらった。結成当初から下ネタは変わらず、漫才・コントから歌ネタに変わったのは2008年の『あらびき団』(TBS系)がきっかけ。そのときに「同じ下ネタでも歌に乗せると違う」と感じたという。「もしかしてだけど」のブレイク時には、イメージに見合うようにならなければと戸惑いを感じるも、自分たちがやりたいことやればいいんだと吹っ切れたそう。キングの栄冠をつかんだ今も「好きでやっている」「ただのスケベですから」と、やりたいことを続けるのみだ。
――優勝後の囲み取材ではお二人とも実感がないとおっしゃっていましたが、実感は湧いてきましたか?
江口:昨日の営業で一緒だった芸人さんから握手されたりハグされたときに、夢じゃなかったなと。
森:今日も朝の生放送に出させていただいて、番組で「王者の」と呼び込まれたときに、そっか、チャンピオンかと。人から呼んでもらって実感しました。
――反響も大きいですか?
江口:昨日の営業でお客さんもみんな「おめでとう」という感じで、女の子が俺らに向かって“イチモツポーズ”をやってくれたんです。女の子が…うれしかったですね。あと、前の日まで帽子もマスクもつけていなかったんですけど、気付かれるようになりました。
――『キングオブコント』優勝を機にマスクをするように?
江口:はい。久しぶりにつけると息苦しいですね。マスクの感じも忘れていました。
森:「もしかしてだけど~」のときはずっとつけていたんですけど、もういらないなってなってから長らくつけていなかったですね。
――また息苦しくなってしまいましたね。
江口:でもうれしいです。
森: 1年間でフォロワー数が3人くらいしか増えなかった僕のツイッターも、1日で1500人増えました。逆に1年間なんだったんだろうって(笑)。途中から何をやっても増えたり減ったりを繰り返していて、6900台をずっとキープしていて7000に届かず、スネてしばらくつぶやいてなかったんですけど、一気にフォロワー数が増えたのでまたつぶやきを再開しようと思います。
――芸能界にもたくさんどぶろっくさんのファンがいますが、特にうれしかったお祝いコメントはありますか?
江口:事務所の先輩もみなさん喜んでくださって。
森:歌ネタの先輩だと、テツandトモのテツさんや、マキタスポーツさんからも熱いLINEが来たり、独自の路線に行かれている人たちから祝福されるというのは感無量ですね。
江口:パーマ大佐からも来ました。
――歌ネタで頑張っていらっしゃるみなさんの希望の星ですよね!
森:同じジャンルで頑張ってくれていると思ってもらっているんだなと、この大会で気付かせてもらいました。
――これまでのキングも、優勝をきっかけにお仕事が殺到したとよくお話されていますが、今のところいかがでしょうか?
江口:やっぱり増えてはいますね。
森:マネージャーの電話が優勝が決まった直後に鳴り始めたというのは聞きました。
――優勝特需への期待は?
江口:いやー、若い20代だったらうれしいんですけど、我々もうおじさんですから(笑)。しみじみとよかったなって喜びながら、仕事が増えればいいなっていう感じですかね。
――忙しくなりすぎるのも困る感じでしょうか?
森:そうですね。今までのチャンピオンでそう言った方はいないと思うんですけど、あんまり忙しくなりたくない…12代目、言ってしまいました(笑)
江口:本当に体がついていかないんですよ。このたった2日くらいでめちゃめちゃ疲れていますから。
森:そうなんですよ。相方は疲れると露骨に生活に出てくるんです。気持ちが暗くなったり。
江口:あまりにも重い看板を手に入れましたから、ちょっと置きかかっています。
――置くの早いです(笑)。そこはマネージャーさんにうまくコントロールしてもらわないとですね。
森:程よく、うまいことお願いしたいです(笑)。
江口:呼んでいただけるのは、もちろんうれしいんですよ!
森:うれしい悲鳴です。