キャリア市場への再進出にも意欲
――日本では、行政によって分離プランの導入が義務化されるなど、高額なスマートフォンの値引きが大幅に規制されようとしています。その影響をどのように見ていますか?
ダニー氏:スマートフォンの端末価格がこんなに高い、ということを知ったのは日本の顧客にとって新しいニュースだと考えています。米国でも同様の問題があって、最近では毎月の通信料に隠れていた端末代が明らかにされてきており、ハイスペックの高額端末の販売から、ミドルクラスの端末販売に注力の度合いがだんだんシフトしてきていると認識しています。我々も同じ認識を持っているからこそ、moto g7シリーズに重きを置いているのです。
――米中摩擦の影響が携帯電話業界に大きな影響を与えており、日本でもその影響が出てきています。御社のビジネスに影響は出ていますか?
ダニー氏:いろいろなことが起きていることは認識していますが、弊社のビジネスに影響が出ているわけではありませんし、普段と変わらないビジネスをしています。現時点で、それ以上言えることはありません。
――では今後、日本で販売を一層拡大するうえで、どのような点に注力していこうと考えていますか?
ダニー氏:まずはmoto g7シリーズから、MVNOや小売店とのタイアップにもっと力を入れ、パートナーとのバンドルを強化していきたいと思っています。そうした取り組みが、MVNOにmoto g7シリーズが選ばれることにつながっていると考えていますから。
キャリアとも昔から関係はありますので話は続けていますし、楽天モバイルとも話をしようと思っています。ですが、キャリアとSIMフリー、どちらの市場であっても顧客にとっていいものを提供できることが重要で、そこを間違えないよう話を進めていきたいですね。キャリアとうまく話ができ、なおかつ消費者にいいものを提供できるということになれば、再進出したいと考えています。
――日本では、2020年に5Gの商用サービスが始まりますが、日本では5Gにどのように取り組んでいく考えですか?
ダニー氏:弊社は、既に5G端末のポートフォリオを持っていて、テクノロジーとしても強みを持っています。来年にはそれを分厚くしていく準備をしていて、そうしたなかから各地域に合うものを持ってこようと思っています。
――ありがとうございました。