『M-1グランプリ』で3年連続で準優勝になるなど、漫才界をけん引するお笑いコンビ・和牛。そんな和牛が6月18日から全国ツアー「いま、会いにゆきます ~そして漫才します~」をスタートさせる。
最近ではテレビ等の仕事も増えたことで、「ネタを作る時間は減っている」という。そういった中、舞台に立ち続ける理由や漫才での目標を語った。また、「もっともチケットが取れない芸人」と呼ばれることについて聞くと、ファンに対する思いを明かした。
■水田の地元・愛媛県で「こけら落とし公演」
――今年も全国ツアーが開催されます。
川西:皆様のおかげで全国ツアーができるので、ありがたいですし、すごく幸せですね。今後も毎年、ツアーをやっていければと思います。
水田:来てくれるお客さんにまず感謝です。そして会場を貸してくれた方々にも感謝です。和牛のために空けていてくれたんやなと。
川西:いや、空けててくれたというか、空いているところに我々が飛び込んだという形ですよ。でも、愛媛はこけら落としだし、ホンマに空けていてくれたのかもしれへんね(笑)。
――愛媛県伊予市の「IYO夢みらい館」ですね。
水田:伊予市は僕の地元なんですよ。地元の方に感謝です。
川西:そうですね。感謝を忘れたらいかんね。
水田:そのために建てられた建物なんでしょうから、僕らの公演が終わったら、すぐ壊すらしいですけどね。
川西:いや、そんなことないですよ。そんなこと言って大丈夫ですか。「あそこつぶれるんやな」って、誤報が出回ることになりますけど(笑)。
■全国ツアータイトル決定の裏側
――ツアータイトルは「いま、会いにゆきます ~そして漫才します~」ですが、川西さんは「タイトルには水田の強い想いが込められております」とお話しされていました。
川西:ツアーについて具体的に話が進みだした時期に、竹内結子さんがご結婚されたんです。相方は僕が出会った当初からずっと「竹内結子さん大好き」って言っていまして。
水田:僕の片思いなんですよ。
川西:よく相方の家でネタ合わせをしていたんですけど、当時竹内結子さんが出演されていた『薔薇のない花屋』を、「見て、このシーンかわいいやろ」って毎回見せられていました(笑)。
水田:ドラマの中で香取慎吾さんが、何年かぶりに会った竹内さんに3回くらい「愛してる」って言うんですよ。それに対して、竹内さんが「もう一生分言うつもり」って。
川西:そのシーンを何回も巻き戻して、5回くらい見せられました。
水田:もう一生分見せるつもりでした(笑)。
――そういった思いもあって、竹内さんが主演された映画『いま、会いにゆきます』からタイトルが決まったんですね。
川西:タイムリーだったので、ツアータイトルを考えていたときに、すぐにこのフレーズが出てきました。
水田:竹内さんには会えなかったので、全国の皆さんに会いに行こうかなと思います。
川西:代わりみたいに言うな(笑)。お客さんで心の穴を埋めてくれと(笑)。
――今年の全国ツアーは、どんな公演になる予定ですか。
川西:2017年は「チャンピオンになるための」と、堅苦しくやるという意図がありました。それを受けて2018年は、「もっとシンプルに楽しんでもらうことの方がいいのかな」と振り切って楽しい方向にしました。今年は「もうちょっとこうしたらいいかな」とコントロールするというよりは、シンプルに「単独ライブを各地でやっていこう」という感覚に近いです。
水田:去年の公演をベースに、漫才の割合が増えるという形ですね。昨年は漫才の本数が少なかったので、今年はちょっと多めにやります。ツアータイトルも「そして漫才します」としてますしね。