『龍騎』トークに続いて、松本梨香による『仮面ライダー龍騎』主題歌「Alive A life」、そして『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』主題歌「Go! Now! ~Alive A live neo~」が披露され、そのエネルギッシュな歌唱でファンを熱狂させた。「Go! Now! ~Alive A live neo~」は観客を前にして歌うのが初ということだったが、松本のリクエストに応えてファンたちが熱い手拍子を打ち鳴らし、大いなる盛り上がりを見せた。
続いてのコーナーは、『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』のエピソードトーク。ここでは役衣装に着替えた先の6人に加えて仮面ライダージオウ/常磐ソウゴ役の奥野壮、仮面ライダーゲイツ/明光院ゲイツ役・押田岳、そして本作のみに登場するキャラクター・仮面ライダーベルデ/木村を演じた山口大地が登場し、9人でのトークが繰り広げられることに。
仮面ライダーとしてひさびさに「変身」シーンを撮影した感想は?というMCからの質問に対して、須賀は「すんなりとできた。変身ポーズは身体が覚えていた」、そして松田は「変身そのものを"特別"なものにしないよう心がけたが、緊張してつい力が入ってしまった」と、2人とも仮面ライダーへの変身には強い思い入れがあるようすを見せた。続けて松田は「『ジオウ』を観ていると、ソウゴとゲイツが歩きながら変身していたりするじゃないですか。僕たちのときは、変身前と変身後(スーツ)のポーズを合わせるために『1mmも動くな! 心臓を止めろ』なんて言われていましたから(笑)、時代の流れを感じました」と、撮影技術の進歩にいたく感心していた。
『RIDER TIME 龍騎』で仮面ライダーベルデに変身した山口は、「先代のベルデを演じた黒田アーサーさんがカードデッキを"ノールック"でバックルに装填し、一発OKだったという伝説を作っていましたから、変身シーンはめちゃくちゃ緊張しました。ぜんぜん一発で決まらなくて、こりゃNGか!?と思ったら、他のみなさんと同じようにカットを割ってもらえてよかったです」と、TVスペシャル『13RIDERS』での仮面ライダーベルデ/高見沢逸郎を演じた黒田アーサーの"伝説"を受け継いでの新生ベルデ役を振り返った。
奥野は、生まれて初めてテレビで観た仮面ライダーが『龍騎』だった。まだ2歳だったため詳しい記憶は残っていないというが、玩具をたくさん揃えてもらって遊んでいたことを懐かしそうに回想していた。奥野は押田と共に『RIDER TIME 龍騎』を観たといい、龍騎をはじめとする仮面ライダーたちの肉弾アクションのカッコよさを興奮気味に語っていた。
『ジオウ』の放送開始から早々に「ナイトに似ている」「秋山蓮に似ている」とファンから言われていた押田は、今回ステージ上で松田と共演するのを楽しみにしていたという。松田も『ジオウ』を観ていて「あれ、俺が出ていると思ったら押田くんだった」と語るなど、両者が似ていることは本人同士も納得しているようだった。松田は『RIDER TIME 龍騎』での押田との"共演"について、「撮影では、髪型を押田くんに合わせることができなくて、少々悔いが残りましたので、今回はちゃんと短く切ってきました」と、自ら押田に"寄せて"いったことを明らかにした。
『RIDER TIME 龍騎』の第3話では、仮面ライダーリュウガに木村が殴られて吹っ飛ばされるというシーンが存在するが、そのとき山口は「仮面ライダーに殴られるというのはどれくらいのダメージがあるのだろうか」と考え、その疑問を松田に投げかけたことがあったそうだ。松田は「山口くんが子犬のような目をして、『ヘビー級ボクサーくらいですかね~?』って聞いてくるので、笑ってしまって……」と困っていたことを打ち明けた。その後、山口は仮面ライダーの設定を独自で調べ「資料によると、どうやら10tくらいのパンチ力があるらしいです。そんなパンチを顔面に受けて、平気でいられる木村はすごいのではないか」と話し、アクションシーンのリアリティについて真剣に考えるその姿勢に松田たちが感心する場面が見られた。