エレコムの「M-DUX50BK」は、ハードウェアマクロに対応した14ボタン搭載の有線マウスだ。いわゆるゲーミングマウスにカテゴライズされる製品だが、ゲーミングマウスにありがちな発光ギミックはほぼ皆無で、外観も一般的なマウスと大差ないことから、ビジネスユースでも違和感なく利用できる。
今回はこの製品について、多ボタンを利用したビジネスユースでの使い勝手にフォーカスして紹介する。
14個のカスタマイズ可能なボタンが便利
本製品の最大の特徴は、ボタン数の多さだ。左ボタンの左上にある大型ボタンに加えて、親指が触れやすい左側面手前に円形ボタン、さらにその手前に2列×4個の小型ボタンを備えている。一般的なホイールマウスの3つのボタンを除外しても、左上および側面だけでなんと10個ものボタンを備えている。
さらに、デフォルトではプロファイル切り替えに割り当てられているホイール手前のボタンも、いざとなれば個別にキーを割り当てられるほか、ホイールはチルト対応なので、ホイールの左右方向にもキーを割り当てられる。
つまり、左右ボタンを除外して考えたとしても、左上および側面に10個、チルトホイール(左右)とホイールクリックで3個、さらにホイール手前に1個と、カスタマイズ可能なボタンの数は14個にもおよぶという贅沢さだ。一般的なホイールマウスの3ボタンに、3~4個の拡張ボタンを追加した程度の製品では物足りない人も満足できるだろう。
小型ボタンはくさび形、使いやすい順に割り当て
これだけのボタンがあると押し間違えやすそうだが、左側面に並んだ2列×4個の小型ボタンはくさびの形状になっており、指先で個々を判別できるため、押し間違える可能性は低い。もちろん割り当て自体は覚えておく必要があるが、自分が使いやすいボタンから順番に割り当て、慣れるに従って徐々に増やしていけば、役割が分からなくなることもない。
また、これだけのボタンがありながら、指が届きにくいボタンがなく、無理なく押せるのも高評価だ。本体左側面の下に出っ張ったフリップに親指を乗せられるので、長時間握っていても疲れにくい。この手のマウスとしては珍しくラバーパーツが使われておらずプラスチック感は強めだが、チープさは感じず、またラバーによくあるベタつきとも無縁だ。
さらにゲーミングマウスにありがちな、発光ギミックを組み込んだ派手なデザインではなく、ガンメタルのオーソドックスな形状のボディゆえ、ビジネスユースで使う場合も違和感はない。唯一の発光ギミックとして、ホイール手前にプロファイル識別用のLEDはあるが、こちらも調和はとれており、点滅する動作もない。