第2部「ルパンレンジャーVSパトレンジャートーク&ライブ」では、スーパー戦隊親善大使・松本寛也の呼び込みで『ルパパト』キャスト7人がステージへやってきた。最後ということで、みんな仲良く手をつないでの登壇となった。

トークショー内の名物コーナー「VSバトル(ルパンチームとパトチームの代表が"すごいこと"をするという趣向)」で、マイクスタンドを手にしてフレディ・マーキュリーばりのダイナミックなパフォーマンスを披露したルパンレッド/夜野魁利を演じる伊藤あさひ。ファイナルライブツアー中、結木滉星との仲がいちだんと深まったというルパンブルー/宵町透真を演じる濱正悟。"新幹線の中で眠りそうになりながら一生懸命ブログを書いている"けなげな姿を奥山かずさから絶賛されたルパンイエロー/早見初美花を演じる工藤遥。他のメンバーがキャラクターソングを歌っている間、元木聖也と一緒にステージ上を全力疾走していた熱い男・パトレン1号/朝加圭一郎を演じる結木滉星。VSバトルのコーナーで得意のラップを披露し、会場を熱く盛り上げたパトレン2号/陽川咲也を演じる横山涼。毎回メイクの"テーマ"を変えて、男性キャストに"今日はどこが違うか"を聞いて困らせていたというパトレン3号/明神つかさを演じる奥山かずさ。第1部のヒーローショーでも、抜群の身体能力で軽やかなアクロバット空中回転を決めていたルパンエックス&パトレンエックス/高尾ノエルを演じる元木聖也。7人は改めて大勢の『ルパパト』ファンたちに感謝の気持ちを述べた。

最終回の撮影をすべて終えたときの感想は?という問いについて、伊藤は「7人そろって同じシーンで終えることができて嬉しかった。でもGロッソ公演が翌日にあったので、ほんとうに"終わった"という実感はなかった」と語り、濱は「ちょっと感動っぽい雰囲気になったんですが、ルパンブルーのスーツアクションをされている竹内康博さんが、クランクアップの瞬間にロープで上から降りてきたんです。画用紙を切ったみたいなマスクをつけていて、なごんでしまいました」と、クランクアップの様子を明かした。

思い出に残る"セリフ"を尋ねられた工藤は「『あんたなんかクシャクシャのポイだよ!』というセリフが、それほど多く発していたわけではないのに、いろいろな方に『クシャポイ言って』ってリクエストされるほど印象深いものになりました。最初はどういう風に言えばいいんだろうと悩んだりしましたが、まさか#50「永遠のアデュー」であんな感動的な使われ方をするとは……」と、初美花の印象的なセリフについて、自身の熱い思いを打ち明けた。

奥山は#50で傷ついた身体で魁利を助けに行こうとする透真と初美花に「生きて帰れよ」と声をかけるシーンをお気に入りとして挙げ、「あのシーンには透真、初美花しかいなかったけれど、床に散らばった国際警察の資料の中にルパンレッドが見えた。偶然にも3人全員に声をかけることができたと思い、好きな場面になった」としみじみ語った。横山は「#51『きっと、また逢える』(最終回)で咲也がドグラニオに叫んだ『お前たちが来たせいで、苦しまなくていい人たちがたくさん苦しんだ』というセリフが好きです。咲也は最後まで他人のことを考えていたんだなあと思わせ、ルパンレンジャーたちへの思いも込められたいいセリフだと思った」と、咲也のキャラクターへの愛着をうかがわせた。

結木は#49で圭一郎が魁利を救うために放った「俺は警察を辞める」というセリフを挙げて、改めて『ルパパト』におけるキャラクター同士の会話がいかに魅力あふれるものだったか、そして圭一郎と魁利が1年という月日の中で育んできた"友情"の強さをかみしめるようすを見せた。

楽しいトークのあとは、ライブパートへ。ファイナルライブツアーでは、いつもキャストから2人が選抜されてキャラクターソングを歌っていたが、最後ということで今回は3人が歌うことに。最初は元木による「ウィ!」、続いて伊藤の「氷の世界」、最後に結木が「Keepin'Faith」を激唱した。それぞれが歌っている間、他のメンバーが後ろで思い思いのダンス&コールを披露し、ステージを最高潮に盛り上げた。

次に、吉田達彦と吉田仁美が登場し、まず吉田達彦が「ルパンレンジャー、ダイヤルを回せ」を、吉田仁美が「Chase You Up!パトレンジャー」を歌い、最後に本作の主題歌『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』を2人で熱唱した。