待望の4Kチューナー内蔵BRAVIA
新4K衛星放送に対応する、4Kチューナー内蔵のBRAVIAを待ち望んでいたファンも多かったのではないでしょうか。4Kチューナー内蔵の4シリーズはBS/CS110度4K放送を見るだけでなく、外付けUSB-HDDに録画もできます。
4K有機EL BRAVIAのフラグシップモデル「A9G」シリーズは、現行のA9Fシリーズまで採用されていたデザイン(卓上カレンダーのようにパネルを斜めに立てて、背面からスタンドで支える)を変更。極薄のテーブルトップスタンドによって、垂直に立てたパネルを支えるスタイルとしています。4K液晶BRAVIAのテーブルトップスタンドは、背面にケーブル類をきれいにまとめられるように、中を空洞にしています。
4K液晶BRAVIAのエントリーモデルであるX8000Gシリーズ以外は、全機種が120Hzの倍速駆動パネルを搭載。スムーズな動画表示を実現しています。4K液晶BRAVIAはプレミアムモデルのX9500Gのみ、エリア駆動に対応する直下型LEDバックライトを搭載。キレのある明暗の高い映像再現を特徴としています。そしてHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)の高画質化技術は全モデルがHDR10に対応。X8000Gシリーズを除くモデルが、ドルビービジョンとHDR10の両方式をサポートします。
BRAVIA新シリーズの強化点は?
2019年のBRAVIAは「大画面で差が出る4Kブラビア」というキーワードを掲げて、大画面ならではの高画質とスムーズなユーザーインタフェース(操作性)をすべてのモデルで実現しています。音質の改善、設置性の向上も合わせて図られました。
上位の4K有機EL「A9G」と4K液晶「X9500G」は、現行最上位の映像プロセッサー「X1 Ultimate」を搭載しました。情報処理能力がとても高いエンジンなので、きめ細かく立体的な映像が再現できます。
被写体をオブジェクト単位で解析して最適な超解像処理をかけることにより、輪郭はシャープに、平坦部は滑らかに表示。リアルな没入感が楽しめます。HDRではない映像ソースも、画質を強化して出力する「HDRリマスター」エンジンにより、様々な映像を高画質に楽しめることも特徴です。A9Gシリーズには映像のコントラスト感を向上させる「Pixel Contrast Booster」も搭載されています。
さらにA9Gシリーズは、Netflixの動画コンテンツを楽しむときに、クリエーターが意図したままの映像を楽しめる「Netflix画質モード」を搭載。設定からオン・オフが切り替えられます。
X9500Gの85V型・75V型の大画面モデルには、どの角度からディスプレイをのぞき込んでも色合い、明るさのバランスが変わらないように広視野角を実現する「X-Wide Angle」の技術が搭載されています。また、全サイズのモデルに、動きの激しい映像をくっきりと再現するための技術「X-Motion Clarity」が搭載されていることも、プレミアムクラスのシリーズならではの特徴です。
サウンドも大きく進化
4K有機EL BRAVIA「A1」シリーズから搭載する、画面から音が出るような視聴体験を実現するソニーの独自技術が進化しています。「Acoustic Surface Audio+」と名付けて、新たに名前に“Audio+”を加えた新技術では、ガラスパネルを振動させて音を鳴らすためのアクチュエーター(振動素子)に改良を加えています。
A9Fシリーズまではパネルの背面に3基搭載していたアクチュエーターを2基にまとめて、効率よく振動を生み出せるように素材と形状を変更。ひとつのアクチュエーターの出力を高めてよりクリアなサウンドを鳴らします。
低音再生用のサブウーファーは、出力のパフォーマンスを維持しながらユニットを薄型化。厚みを半分に絞りました。総合出力20Wのアンプで力強くドライブしながらキレのある低音を再現。サウンドバーなどを使わなくてもテレビ単体で十分に力強い音が鳴らせます。
4K液晶ブラビアの49V型を除くX9500Gシリーズと、X8550Gシリーズを合わせた7モデルには「サウンドポジショニング トゥイーター」と名付けた高音域専用のスピーカーユニットを本体背面に切り分けて配置。音像の定位を明瞭化する「Acoustic Multi-Audio」の新技術を搭載しています。背面下側に搭載するフルレンジスピーカーも特に画面の大きな85V型・75V型のモデルは音の出口となるダクトを2口設けて、重低音再生を強化しました。