アサヒ飲料は、「アサヒ からだ十六茶」のリニューアルを記念して、3月26日~4月16日に「高橋名人の16連ダッシュ全国大会」を開催する。3週間限定で配信されるゲームを使って、ゲームのスコアを競うイベントだ。期間中、記録は日々集計され、毎日のスコア1位のプレイヤーと、キャンペーン終了時のスコア上位16名に賞品が贈られる。
ゲームを監修した高橋名人は34年前に、全国40カ所以上の地域でゲームイベント「ハドソン全国キャラバン」を開催したプロゲーマーの先駆けでもある。「1秒間に16回ボタンを押す」という技術により、連射系シューティングゲームを中心に活動した。ハドソンの社員という立場ながら、テレビや雑誌などに多く出演し、自社のゲームだけでなく、ゲーム市場全体の地位向上に寄与したレジェンド的存在だ。
今回、高橋名人に直接話を伺う機会を得たので、コラボのきっかけやeスポーツの先駆けともいえる「ハドソン全国キャラバン」の裏話、そして今のeスポーツに感じていることなどについて伺った。
20年以上を経て実現した「16」つながりのコラボ
――まずは今回「アサヒ からだ十六茶」とコラボしたきっかけを教えてください。
高橋名人(以下名人):単純な話ですよ。いわゆる「16」つながりです。アサヒ飲料のほうは、商品名そのまま「十六」茶。私は代名詞でもある「16」連射です。ただ、十六茶も20年以上前に発売した商品なので、もっと早くコラボの話を持ってきてくれればよかったんですけどね(笑)。20年かかってようやく到達したっていうのも感慨深いですが。
――たしかに(笑)。むしろ今までなかったのが不思議ですね。
名人:昔、十六茶を持ってきて、「こんなお茶があるんですけど、名人の許可とっているんですか」って、聞いてきたファンの方がいましたね(笑)。
――名人の16連射は30年以上前に定着したイメージですが、現在においても16から連想される人物で高橋名人を超える人はいないかもしれません。
名人:そうですかね。まあ、ありがたいことですけど、そろそろほかにイメージされる方が出てくれてもいいんじゃないでしょうか。
――16つながりでコラボが実現したということですが、どのような内容のコラボなのでしょうか。
名人:まず、私とのコラボなので「簡単なゲームを作って、みんなで遊んでもらいたい」と思いました。そして、対象商品が「からだ 十六茶」。それらの要素から、ため込んでしまうと身体によくない糖や脂肪などを避けつつ、ときどき現れる「からだ 十六茶」を手に入れるというゲームを考案しました。
糖や脂肪に当たるとダメージを受けて、「からだ 十六茶」をゲットすると体力が回復するというシステムなのですが、体力がなくなってゲームオーバーになっても、1度だけ復活のチャンスがあるんです。「16連射復活」というモードに突入し、そこでみごと16連射を決めればライフポイントが回復します。
――そこで16連射するんですね。ゲーム内で移動した距離を集計して、毎日、賞品を出すと伺いました。
名人:私が昔参加していたゲーム大会「ハドソン全国キャラバン」では、地域ごとに優勝者を決めて賞品を配布していましたが、今回はブラウザゲームなので、地域ではなく日ごとに優勝者を決めるようにしました。
あと、キャンペーンの期間が終了したらトータルでのランキングも集計して、「トップ16」の人にはトレーナーをプレゼントします。これは、私が毛利名人と映画『GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦』で対決したときに着ていたトレーナーの復刻盤ですね。高価なものではないかもしれませんが、多くの人に賞品が行きわたってほしかったんです。
――いやいや、これは金額じゃ計れない価値がありますよ。そう思える人は多くいると思います。特にアラフォーとか。
名人:アラフォーばかり参加しちゃうかもしれませんね。