――三浦さんを含め、子役出身の俳優さんには、振る舞いが大人だなというイメージもあります。

柳楽優弥くんを見ていて、話していて、すごく思ったのは、子役からやっている人たちって、独特の雰囲気というか…。もちろん若干、高飛車になる時も、もしかしたらあるのかもしれないけど「でも基本的にちゃんとしているよね」みたいな(笑)。「ちゃんとしているというか、腰が低い感じはあるよね」みたいな話になったんです。でもそれは、僕たちが腰が低いとかじゃなくて。そうでいたいだろうし、そうでいるんだろうな…と信じたい感じはあります(笑)。

――そうでいれないときも…?

たまにね。人だから傷つけちゃう。本当に謝りたいと思っていることが、一個あって。あるインタビュアーさんに。その日も、たくさんインタビューが続いていたんです。それで、地球ゴージャス(事務所の先輩である岸谷五朗と寺脇康文が主催している演劇ユニット)のことを聞かれたんです。寺さん(寺脇)と五朗さん(岸谷)の話をすごく聞かれていたんですけど、そのときになぜか、申し訳ないですけど、その質問が嫌だったんでしょうね。もう、この場を借りて…

――謝っちゃいましょう!

すみません。本当に強烈ですよ(笑)。「愚問ですね」と言っちゃったんですよ。そのときはエネルギーが前に前に行っていたから「次の話、次の話」「愚問ですね」「~で、~なんですよ」という話をしちゃったんです。その時の彼の表情は、今でも忘れられないですね。すごく楽しく話そうとしてくれているのに、その時だけ表情が「しゅーん…」と。「何か言ったっけ? 自分」という表情にさせてしまったので、その方はきっとそれを覚えていると思うんですよ…。本当に申し訳なかった。