実際に監督も、撮影中にオーロラを見たという同所だが、同地で"オーロラツアー"を申し込むと、さらにガチな感じに。ホテル21時出発で「ホラー映画ならこの後絶対に死ぬ」という雰囲気で車に乗り込む。しかしもちろん、ホラー映画ではないためにむしろ至れり尽くせり! いい感じのオーロラポイントに連れて行ってもらい、設定済み・三脚設置済みの一眼レフとリモコンを貸してもらい、オーロラと自撮りした上にSDカードはプレゼント、という待遇を受けられる。

案内してくれたのは、「ARCTIC FRONTIER」のJuha Tolonenさん。日本からは『にじいろジーン』の撮影がきていたようで、ジーンちゃんぬいぐるみで和ませてくれた。撮影スポットは2カ所で、まずは国道沿いで試しに1枚。さらにPallas-Yllästunturi National Parkへ案内される。取材に訪れた月は「毎日オーロラが出てるよ!」とのことで、期待が高まるなか外に出ると……緑のカーテンがくっきりと!

  • オーロラ、現る

  • 自撮りもできる(失敗)

目の前に広がる自然だけでなく、まるでムーミンに出てきそうな小屋に炊かれた暖炉の火、チョコレートブラウニーの甘さが身にしみる。しかも、国立公園なだけあって、トイレが綺麗で安全であり、夏にはハイキングも楽しめるスポットとなっている。

『雪の華』には出てこないが…犬ぞり

最後に、せっかくレヴィまで訪れたら足を運びたいのは、犬ぞり体験のできるハスキーサファリだ。病身の美雪はおそらく体験していないが、悠輔もどことなくハスキーのようなイメージがあるので、おそらく聖地ツアーに組み込んでOKである。

ハスキーたちは人懐っこく、訪問者に興味津々。簡単な講習を受け、そりに乗り込むことになる。説明が簡単すぎて不安がよぎるのだが、意外と大丈夫! 走りたくてしょうがないハスキーたちはコースを外れず一心不乱に走り、さらにこちらがブレーキを踏むとその強弱まで汲み取って速度を調節してくれるのだから驚きだ。大自然の中、犬たちと一体となって走る爽快感はなかなか体験できるものではない。ただし、油断すると寒さで手足の感覚がなくなってくるので、防寒対策は万全に……。

  • 「オレはやるぜ」状態で飛び跳ねている

冬のフィンランドはもちろん寒いのだが、冬ならではの魅力が満載! 映画『雪の華』を観て激しくフィンランド欲が刺激されたなら、ぜひ美雪のように行動力を発揮してみてほしい。

協力

Visit Finland (フィンランド政府観光局)

フィンエアー(フィンランド航空)